皆さんこんにちは、アラサーフリーターのmamuです。
お家時間が増えた昨今、そんな時間を楽しく彩る映画を今回はご紹介したい。
今から約20年前の2001年に公開されたロマンティック・コメディー作品『ブリジット・ジョーンズの日記』。
その簡単なあらすじ・私との共通点・作品の魅力などをまとめてみた。
イギリスのジェーン・オースティン作『高慢と偏見』という恋愛小説をベースに1996年にフィールディングが発表した同名小説が原作となっている。
主演は『ジュディ 虹の彼方に』や『シカゴ』で知られるレネー・ゼルウィガー。
彼女が演じる主人公ブリジット・ジョーンズは20年経った今でも変わらない、ありのままの独身女性の姿を等身大で映し出す。
イケメンでプレイボーイなブリジットの上司ダニエル・クリーヴァー役を演じるのは、ヒュー・グラント。
堅物だけど敏腕弁護士のマーク・ダーシー役をコリン・ファースが演じる。
この3人が織りなす恋愛ドラマは、結婚の有無に関係なく女性なら誰しもがクスっと笑えてキュンと来る…そんなお話になっている。
この作品が大好きな私は、もう何度見たか分からない。
繰り返し見ても、その度に「よし、頑張ろう!」と元気がもらえる作品だ。
あらすじ
舞台はロンドン、大手出版社に勤めるブリジットは独身のまま32歳の冬を過ごしていた。
そんな中、クリスマスホリデーに参加する為に実家に帰省する。
「結婚しないの?まだ?」親戚や親から投げかけられるセリフにげんなりしながらも、母から紹介されたのは実家が近所だというバツイチで弁護士の男性マーク・ダーシーだった。
しかし、この時の互いの印象は最悪で結局2人は罵り合ってしまう。
ブリジットはマークを少し素敵だと思ったもののマークが着ていたインパクトあるトナカイ柄のセーターをダサいと感じ、マークはブリジットが口走った怠惰な生活習慣に幻滅してしまったからだ。
そんな最悪の出会いから自身に焦りを感じ、新年に心機一転しようと意気込んだブリジットが始めたのは日記。
喫煙家でお酒好き、ぽっちゃり気味のブリジットが新年に立てた目標は『酒・たばこの減量』『ダイエット』そして『誠実な恋人を見付ける』こと。
早速その目標を掲げて出社するブリジットだが、会社ではイケメンだがプレイボーイの上司ダニエルからのアプローチが待っていた。
ブリジットはダニエルへ好意を抱いているが、目標に立てた『誠実な恋人』からは程遠いダニエル。
そんな矢先、ブリジットは勤務先の出版記念パーティーの紹介挨拶を任された。
そして、気になっているダニエルからはパーティーの後ディナーに誘われてしまった。
少々悩んだもののパーティーに向けてスリムに見える矯正下着を準備したりと張り切るブリジットだったが、パーティー会場で弁護士のマークと偶然にも再会する。
マークの隣にはパートナーである美人弁護士、ナターシャの姿。
そして上司ダニエルと弁護士マークは顔見知りらしいのだが、何やら不穏な雰囲気だった。
パーティーは進行し、いよいよブリジットの挨拶。
会場に集まった人々は皆ブリジットに注目を集めた。
しかし、ブリジットはマイクのスイッチを切ったまま挨拶してしまう。
大切な場面で失敗して落ち込むブリジットを見兼ねてマークが声を掛けようとするが、ダニエルがすかさず声をかけて2人はディナーに向かうため会場を後にした。
そこでダニエルからブリジットへ語られたのは、マークとは大学時代の同級生であったが「昔マークに婚約者を寝取られた」という事だった。
ただのプレイボーイではないのだと同情を抱いたブリジットは誘いに乗ってダニエルの自宅へ、矯正下着に笑い合いながらも一夜を過ごした2人は恋人となって順調に関係を築いて行く。
幸せに浮かれて日々を過ごすブリジットのお酒・たばこ・体重は据え置きのまま。
そんなある日、実家の近所で開かれるパーティーにダニエルと2人で招待された事をきっかけに、前日に近くのホテルで宿泊してパーティーに参加しようと週末旅行へと繰り出す事に。
ブリジットは恋人であるダニエルとの旅行に上機嫌で出発した。
浮かれ気分のブリジット、しかしホテルに到着するとそこには、またしてもマークの姿があった。
2度目の遭遇を果たしたマークも同じパーティーに参加するらしい。
気を取り直して湖でダニエルとボートを楽しむブリジット、楽しそうにはしゃぐその姿が気になる様子のマークはブリジットを見ていた。
そしていよいよパーティー当日、嬉しそうなブリジットだったがダニエルは急な仕事でロンドンに帰ってしまった。
テンションは駄々下がり…しかもブリジット1人だけ仮装パーティーと勘違いしていてバニー姿での参加となってしまう。
プレイボーイな恋人の様子を怪しんだブリジットが帰りにダニエルの自宅に寄ってみると、ブリジットとは正反対のスレンダーなアメリカ人女性と浮気中だった。
しかもアメリカ人女性とダニエルは婚約していると告げられてしまい…。
作品の魅力
この映画の魅力は何と言っても主人公であるブリジットである。
恋愛と仕事、ダイエットにと頑張る、本当にどこにでもいるような女性。
主人公の設定上さえない女性を演じるレネー・ゼルウィガーはブリジットの役作りの為に6キロも増量したのだと言うから凄い。
このブリジットという主人公は、その笑顔や仕草がチャーミングで見れば見るほど魅力的な女性に見えてくる。
そんなブリジットの魅力は、愛すべきドジで間抜けな女性であるという点だ。
禁煙を目標に掲げた直後に煙草に火をつけてしまったり、男性にフラれてお酒に溺れてみたり…。
自身の誕生日パーティーに作っていた料理で紐が見当たらず、ビニール紐で肉を巻いて煮込んだところ青いスープを作ってしまったりと、本当にどうしようもない。
減煙・減酒・ダイエット…新年に立てた目標も一向に続かないのである。
誘惑に負けては万年ダイエットを宣言しているブリジットの姿に共感する人も多いだろう。
仕事をこなす場面では、テレビカメラの大画面にお尻をデカデカと映してしまう赤っ恥の大失敗を犯してしまう。
全国放送に自分のお尻が放送されたと考えると、普通ならしばらく立ち直れそうにない失敗だ。
そんなダメな事続きでも常に前を向くブリジット。
奮闘して次々行動に移す彼女を見ていると「頑張って!!」と次第に応援したくなってくるだろう。
画面の中で泣いたり笑ったり、素直に目まぐるしく表情を変えるブリジットのありのままの姿は実に魅力的だ。
更に、ブリジットは想像力豊かな女性で、彼女の心の声は常に忙しなくユーモラスである。
恋に浮かれている時にブリジットの脳内で繰り広げられる妄想なんて、可愛くてクスリと笑ってしまう。
作中にはそんなブリジットの妄想シーンが何度も登場する。
自分の感情に素直で飾らない彼女が魅せる全てがこの映画の見所にもなっているだろう。
雪景色のロンドンの街に勝負下着のパンツにコートとスニーカーというあられもない姿のまま家を飛び出す場面なんて最高にキュートだ。
悲しい恋愛をした後の人も、恋愛を長らくしていない人も、女性なら誰でも幅広く楽しめる。
ダメで間抜けで、でもそこが素敵なブリジットを見ていると元気がもらえる楽しい映画だ。
私とブリジットの共通点
私とブリジットの共通点はいくつも存在する。
まず始めに、独身であるという所だ。
冒頭、お酒のグラスを片手にラジオの音楽を響かせて1人の夜を過ごすブリジットシーンがあるのだが、窓の外に浮かぶ家々の灯りが何とも切ない演出は独身の私の心に刺さる。
分かってしまう、そういう夜がある事を…。
『ブリジット・ジョーンズ』という主人公は何より親近感が凄いのだ。
まず初めに、自分の現状に焦って目標を立てる所もそうだがそれが続かず、むしろ体重が増量していたりする所がどうしようもない。
そしてこれが、私とブリジットの共通点そのふたつめ。
万年ダイエットを誓っているところ。
ブリジットはお酒が大好きで食べる事も好き、この特徴は面白いほど私と当てはまるのだ。
美味しそうな食べ物の誘惑、やるせない夜にちらつくお酒は何とも魅力的…。
そうして「明日から頑張る!」と意気込みながら数日が過ぎているのである。
もう親近感が凄い。(笑)
しかしブリジットは不思議な事に、そういうダメな所すら最高の愛嬌になっている。
失敗しても、とてもポジティブにその場を乗り切るブリジット。
その前向きな姿勢を見ていると自ずと私まで前を向いている。
落ち込んで「私はダメな奴だ」と思っていてもブリジットが「大丈夫、また頑張ろう!」と背中を押してくれるのだ。
そして私とブリジットの共通点3つ目。
大切な所で失敗する。
しかし、ブリジットの失敗はどれも面白いのだ。
クリスマスに会社のパーティーに参加したブリジットが泥酔してしまい、マライア・キャリーの『Witout you』を熱唱する回想シーンがあるのだが、音痴なのである。
私なら会社のパーティーで泥酔しただけで後悔するのに、ブリジットは多少落ち込んでも然程気にしていない様子。
私は以前、会社に遅刻しそうで電車に駆け込もうとしたが、駅のホームで派手に転倒した事がある。
その拍子に履いていたハイヒールが飛んで行き、私本体を置き去りにハイヒール単体だけ電車に乗って走り出してしまったのだ。
目の前で無常に閉じた扉と、サラリーマンの驚いた顔を私は未だ忘れられないでいる。
入社してまだ研修中の期間に私は、どう理由を説明すれば良いのか分からない大遅刻をしたのである。
この時私は大変落ち込んだけれど、ブリジットだったらどうするだろう。
全国放送にお尻をデカデカと映したブリジットならどうするだろう…。
…もうブリジットの失敗に比べたら恥レベルが段違いな気がしてきた。
そしてブリジットの失敗はどれも人を笑顔に出来るのだから凄い。
この映画を見ているとブリジットの奮起する姿に笑いながらも「きっと私もやれる!」と勇気付けられるのだ。
最後に
そんなチャーミングな魅力満載のブリジットの他にも、登場する人物はみんな個性的。
上司のダニエルは女性にだらしないけれど、モテるだろうなぁと納得の巧みな話術を持っている。
それでいてイケメンなんだから、どこか憎めないキャラクターなのだ。
弁護士のダニエルは真面目で不器用ながら紳士的で、今より若いコリン・ファースが本当にかっこいい!
『英国王のスピーチ』なんかで厳めしい役柄を演じているコリン・ファースだがこの作品の中でも魅力を十分に発揮している。
常に難しい表情を浮かべているけれど、その口から飛び出す言葉のギャップにドキドキしてしまうだろう。
こんな2人に言い寄られるブリジットが純粋に羨ましかったりもする。(笑)
他にも作中に登場する人物はブリジットの両親から友人まで個性豊かでパンチの効いた人ばかり。
英国特有のユーモアと毒気あるセリフが見ていて楽しい。
ブリジットの恋を全力で応援する友人たちとの掛け合いや友情も素敵だなと思う。
コメディーなので「えぇ!?」と驚く失敗もあるかと思うけど、それでも奮闘するブリジットの姿は勇気をくれる。
鑑賞後はすっきりと前向きになれるポジティブ映画だ。
ダメでも失敗しても、それが最高に面白くて可愛い『ブリジット・ジョーンズの日記』。
大ヒットから続く『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうな私の12ヵ月』そして約10年の時を経て公開された『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』でも天真爛漫に奮闘するブリジットが健在。
どれも本当に面白く、世の女性に勇気と元気をくれる私の大好きな映画だ。
コロナ禍でお家時間が増えたこの機会に是非手に取って頂きたい。
私はDVDを購入しているので、これから見ようと思う。
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