皆さんこんにちは、アラサーフリーターのmamuです。
これは2024年GWにお洒落車中泊カーをレンタルして7泊8日で北海道を旅した記録である。
旅の道連れはルームシェア相手の親友ちゃん、3日目は極上のウニ丼を堪能して大満足だったが観光は寝坊した影響が響いて何ともポンコツな美瑛旅になった。
そうして快適車中泊カーで迎えた4日目私達は網走方面へ走り出した。
道の駅香りの里たきのうえ
4日目5時30分起床、きっちり30分寝坊した朝はやはり寒っっい。
トイレは室内で綺麗だったけど、タイミング的にトイレットペーパーが無かった。
車中泊仲間もチラホラいてしっかり爆睡し過ぎた。
身支度を整えて出発!目的地は博物館網走監獄、車で約2時30分のドライブの始まりだ。
前日と違って良い天気の空にワクワクする!
朝食はまたまたセイコーマートにお世話になった。
後々にセイコーマートのまとめを書くので感想はそちらで!
のどかながら北海道らしい広大な景色の中を進む。
写真じゃ見辛いけれど、遠くに放牧された牛さんがいたりする。
途中能取湖や網走湖を眺めるドライブは、それだけで楽しいものだった。
そしてこれは余談だが、美瑛から道の駅香りの里たきのうえまで真夜中ドライブをした最中もやはり沢山の野生動物と遭遇した。
シカ、キツネ、親友ちゃんに至っては野ウサギまで、まるで天然サファリパークだ。
更に紋別の辺りでは、夜道に霧が出て私達の前後を走っていたドライブ仲間と先頭を譲り合ったりと何とも思い出深い夜となった。
博物館 網走監獄
10時20分頃、4日目最初の目的地である網走監獄へ到着!
広い駐車場には沢山の車が停まっていて、小樽観光時以来GWを感じる賑わいだった。
入場料をお支払いしてお邪魔します!
春の陽気に足取りも軽くやって来たのは正門。
正門内には、受刑者に面会にやって来た面会者の為の待合室があり、厳しい規則のもと面会が叶わない事もあったとのこと。
そう、博物館は既に始まっているのだ。
実の所もう10年以上前に一度訪れた事があったのだが、その頃はゆっくり見られず心残りであった。
親友ちゃんに至っては初めての訪問という訳で、2人してワクワクだ。
正門を潜り私達が最初にやって来たのは、旧網走監獄庁舎。
網走監獄で管理棟として使用されていた庁舎を昭和63年に移設されたものだそう。
建築形式は、明治10年前後に小学校や官公庁などに見られる和洋折衷の擬洋風建築で一度明治42年に火災で焼失後、3年後に再建されたのだとか。
現在は、入って左手側が資料館。
右手側がお土産屋さんになっていた。
そしてこれは余談だが、網走監獄は最近実写映画化も果たしたアニメ、漫画ゴールデンカムイの聖地でもある。
アニメ、漫画大好きな私は、その事実にも胸躍っていた訳で……原作者野田先生のサインや描き下ろしポスターには鼻息荒くテンションが上がった。
さて、早速資料館を巡ろう!
ここでは網走監獄の始まりから、それに伴う北海道開拓の歴史が学べる。
網走監獄の始まりをざっくり説明すると、アジアに進出する他の国々の動向や近代国家化に焦っていた明治新政府……そこにきて大国であるロシア帝国の南下に危機感を募らせた政府は北海道の防御を固めようとした。
しかし北海道は未だ開拓が進んでいない状況……そこで目を付けたのが膨大な数に膨れ上がっていた重罪囚……。
簡単に言ってしまうと『人が足りないから耐えられない程の苦役にあてて倒れてしまっても元々重罪人だし……監獄の支出も減るし……それに刑を終えた囚人がその後北海道に住めば住民も増えるし人口増加も狙える……一石二鳥!』みたいな感じ。
何とも凄まじい……。
そうして囚人達が連れられてやって来た網走には当時小さな村しかなく、それも出来たばかりの未開拓な村だったけれど次々と送り込まれた1200人の囚人達や家族を連れてやって来た看守達により村は拡大。
そのうち商人が店を開き、現在へ繋がって行く訳である。
詳しい記載は実際に訪れる際の楽しみとして控えるが、正直………網走の開拓から十勝帯広の開拓まで未開の地であった北海道の開拓作業は想像を絶する凄まじいものだった。
中には発病者9000人以上、死者200人以上を出した開拓、炭坑作業なんてものも囚人達が担っていたのだ。
そういった歴史を学んだ後、私達は博物館内の散策をスタートした。
博物館網走監獄は、広い敷地内に様々な建物が点在している野外博物館的な側面もある。
ここからは、中でも印象的だった所をピックアップしよう!
この風景は、春の開墾、種まき、夏の草取り、秋の収穫など明治26年当時の農作業が再現されたもので、農具なども当時使用されていた物なのだとか。
他にも昔の食堂の様子が再現されていて、実際にここで網走監獄の食事を再現したランチを食べられるようになっていた。
お食事中の人が沢山いたので写真は割愛するが、お味噌汁の良い香りが漂う食堂が妙にリアルで印象的。
他にも違反品だったトランプがトイレの土台石の隙間から出てきただとか。
洗濯場に炊飯所、驚いたのが全てを囚人が賄っていたのである。
妙にファンキーな髪色の囚人人形とかが所々いて面白い。
浴場を監視している看守人形視点。
そして、網走監獄と言えば一番有名なのがここだろう!
五翼放射状平屋舎房と呼ばれる扇状に5ヶ所に伸びた形で、上空から見ると人が手を広げた形みたいになっている建物である。
その中心に見張りを置いて、第1舎から第5舎までぐるりと見渡せるようになった房だ。
第1舎と第4舎は人気だが、他の舎はあまり人がいないので写真を撮るならオススメ。
ここにも展示が散らばっていて、雑居房で過ごす当時の囚人の様子なんかも再現されていた。
そんな中でも有名な囚人は、脱獄魔白鳥由栄だろう。
網走監獄に移送されるまでに3回の脱獄をして、脱出不可能だと言われた網走監獄でも脱獄をして2年間逃げた囚人である。
写真中央天窓付近に再現されているのが、その脱獄囚白鳥由栄の姿だ。
毎日ネジに味噌汁を吹き掛けて腐食させ、視察口の鉄格子を取り外す根気の他、手錠を次々壊す怪力など常人離れした人物だったそうだ。
実際に視察口を見てみて、最早ファンタジーのように思った。
その他、網走監獄の厳しい寒さの説明も凄まじく……冬は頻繁に鼻を揉んでいないと火傷のようにどろどろになって腐ってしまうとか想像を絶する過酷さだった……。
話は変わってこれは余談だが、冒頭で触れたゴールデンカムイという作品内にて白鳥由栄をモデルにした白石由竹というキャラクターがいるのだが、白鳥由栄の展示近くで話していた親子の会話が面白かった。
「これ誰?」と尋ねる子にお父さんが「白石……白鳥由栄」と答えていたのだ。
終始賑わっていた博物館網走監獄、ちらほらとキャラクター名が耳に入ったので、多分ゴールデンカムイの影響も少なからずあるのだろう……内心勝手に同志たちと握手していた(笑)
他にも原作ファンなら「あそこだな!」と場面が浮かぶ教誨堂(かょうかいどう)とか。
本当色々沢山掻い摘んで記載したが、他にも興味深い展示が沢っっっ山ある!
出口すぐの所には広めのお土産屋さんもあって、最後まで楽しかったです!
滞在時間2時間30分、お邪魔しました!
北海道が今の姿になるのに欠かせない歴史を学べる本当に面白い博物館だった。
まとめ
博物館網走監獄
営業時間:9:00〜17:00最終受付16:00
休館日:12/31、1/1
入館料:大人 1500円、高校生1000円、小中学生750円、団体割引 20名以上2割引、福祉料金750円、網走市民割引2割引、インターネット割引券 10%OFF
博物館網走監獄の公式HPに割引がある
駐車場:無料
小話 ガソリンスタンドの話
北海道のガソリンスタンドは、町中に固まって乱立している。
いや、まぁ、大体何処でもそうなのだが……一度その町を抜けてしまうと次の町まで2、3時間かかるとかがザラなのだ。
つまり、ガソリンが少ない状態で「大丈夫だろう」と楽観的に次の町を目指してしまうと、道中でガス欠になってしまう可能性がある。
これはレンタカー屋さんにも忠告頂いた事で、広大な北海道での給油は基本的に半分残っているくらいで行うのがベストなのだ。
更に注意すべきは、マップ上に記載されていても営業終了が早く閉店してしまっている場合も多々ある。
ガソリン残量半分、町中、まだ昼間となれば必ず給油を行おう!
それと、2024年5月時点でガソリンスタンドのオカモトという所が他と比べて安かった。
LINE友達になれば更にお得だ。
あと、これは余談だが北海道の有人ガソリンスタンドの窓拭きサービスめちゃくちゃ丁寧で気持ちよかったです!
次回、大自然遺産知床に潜入野生のヒグマと会った編!
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