【7泊8日】車中泊カーで行く北海道旅 大自然の世界自然遺産知床潜入 野生のヒグマと会った編!

知床一湖 日本旅
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皆さんこんにちは、アラサーフリーターのmamuです。

これは2024年GWにお洒落車中泊カーをレンタルして7泊8日で北海道を旅した記録である。

旅の道連れはルームシェア相手の親友ちゃん、前回、博物館網走監獄にてその成り立ちと広い北海道開拓の歴史を学んだ私達は、次いで車で約1時間30分の距離にある道の駅うとろ•シリエトクを目指していた。

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道中

網走監獄を出発すると時刻は13時を過ぎた頃、流石にお腹が空いていたので道中にあるセイコーマートに寄り道して昼食を済ませる事にした。

セイコーマートのホットシェフで有名なカツ丼をゲットして車内へ。

味等の感想はまた後にまとめるとして、見て頂きたいのはその食事風景である。

車内後部がまるでリビング……!ちょっとコンビニのお弁当を食べるだけなのにめっちゃワクワクした!

軽バンという決して広くない木目の空間が秘密基地感を存分に盛り上げてくれるのだ。

まぁ広くないと記載はしたが、正直普段旅をしている軽自動車とは比べ物にならないくらい広々しているし乗っているだけで気分が上がる可愛さなので欲しくならない筈が無かった……。

そんな車が今は旅の相棒だとウキウキしながら昼食、何気ないその瞬間すら楽しい旅の思い出となった。

腹ごしらえを済ませていざ知床へ。

北海道をドライブしていて思うのは、土埃が多いという事だ。

関西では見られない規模の畑や草原に遮る物も無く吹く風が土を巻き上げるのだろう。

それはこれまでの数日で感じていた事だったのだが……。

こ、これは凄かった…………!!!(笑)

砂嵐

強い風に畑の土が乗り目に見えて帯を作っていたのだ。

これまで何度も鳥取砂丘を訪れた事がある私達だが、砂丘周辺でもここまでのものは見たことがなかった。

砂嵐

その中を車で突っ切れば、車体にバチバチと砂利がぶつかる音が響いて何ともスリリングなドライブとなった。

そうこうしている内にも過ぎる車窓の景色は徐々に春から逆行し、まるで秋を思わせた。

道の駅うとろ•シリエトク

道の駅うとろ•シリエトクへ到着したのは15時50分頃、確実に寝坊が響いているが仕方がない。

ここへ立ち寄った目的は道の駅ではなく、それに隣接する世界遺産センターが目当てである。

知床世界遺産センター外観

知床の玄関口、まさに世界遺産の入口に位置する世界遺産センターには知床の楽しみ方やルール、生態系を学べる展示が天井から床までぎゅっと詰まっているのだ。

知床世界遺産センター内観

まず知床にお邪魔するルールから

動植物を取らない、野生動物にエサを与えない、漁業活動を妨げない、ゴミは持ち帰る等、私でも考えつく当たり前の事の他にもルールがあった。

道を外れて歩かない、ペットを外に連れて歩かない、遊歩道での食べ歩きや外で調理をしない、ヒグマに近付かない刺激しない、車のスピードは控え目に等である。

そんなルールがあるくらい特殊な地なのだ。

知床で見られる野生動物は沢山いて、ヒグマを筆頭にオジロワシやシャチ、シロザケ、キツネ、カラフトマス、などなど其れ等生物の生態や関わり方のルールが楽しく学べる展示で溢れていた。

本当に無料で良いのか!?と思うくらい楽しかった!

例えば、オジロワシのぬいぐるみだ。

オジロワシのぬいぐるみ

大人のオジロワシと同じ大きさ重さをしていて、実際に抱っこしてみるとずっしりしていた。

4kgの巨体で空を飛ぶんだから凄い。

エゾシカの角がヘルメットに付いていて被って重さを知れたりと、実際に手にして体感出来る展示が沢山あるのだ!

他にもクイズ形式で様々な事を学べるので、ワクワクしながら学べて大人でも楽しかった!(笑)

このイラストの中に何種外来種がいるのかクイズ。

クイズ

正解は…………………。

…………………。

クイズの答え

正解は3匹+1匹!カブトムシは日本の在来種だが元々北海道には分布していなかったのだそうだ。

床にも実際の大きさが知れる足跡が描かれていたり、シマフクロウの巣穴が再現されていたり……色々見せたい展示が目白押しなのだが!私達自身がエンジョイし過ぎてしまいあまり見せられる写真が無い…………ッ!

知床世界遺産センター内観

本当勉強になるし楽しいし、知床を訪れる際はここに立ち寄ってから知床入りすると一層楽しめる事間違い無し!

滞在時間は30分程と足早になってしまったのが今も心残りである。

知床五湖

次いで私達が目的地に到着した時刻は16時48分、広い駐車場にはそれでもまだまだ沢山の車が駐車していた。

知床五胡駐車場

到着時間が遅かったので五湖全てを巡る散策コースは既に受付終了となっていたが、元々高架木道を散策する予定だったのでそのまま向かう。

高架木道とは、一湖のみを目指して折り返す片道約800mの所要時間約40分くらいの遊歩道だ。

知床五胡高架木道入口

私達が何故こちらの散策をそもそもの目的としていたかと言うと、しっかりとヒグマ対策されているからである。

道内でも特にヒグマが生息している知床、その雄大な自然には特有の生物が数多く生息していて世界遺産となっている。

知床五湖全てを巡る散策道はまさに『ヒグマの住処にお邪魔する』形になっていて、ヒグマの出没により閉鎖される事もしばしば。

5月のヒグマは冬眠から目覚めて子育て真っ最中、出会ってしまうと中々に危ない季節である。

そこにきて高架木道は地面からの高さ2〜5m、木道の脇には電気牧柵が張られているのでヒグマが上ってくる心配がないのだ。

ちなみに、バリアフリー構造なので、車椅子でも膝が痛くても楽々散策出来る。

まだ陽はあるけれどかなり寒いのでしっかり分厚い上着を羽織り……いざ散策スタート!

………おぉ!スタート地点からすぐにミズバショウを発見!

水芭蕉

とても咲いているとは言えない姿だが、知床五湖でミズバショウを見られるのは4月下旬までと知っていたので5月5日時点にその片鱗を見られて個人的に嬉しかった。

何とも開放的で異質とも言える景色の中を進む。

知床五胡 高架木道

たまに水たまりが出来ていたり。

知床の水溜まり

写真でどこまで伝わるか分からないけれど、草がモコモコして見えてダイブしたら気持ち良さそうだなぁとかどうでも良い事を思った(笑)

高架木道には一湖展望台の他に2ヶ所展望台があり、その1か所目がこの知床連山を望む展望台だ。

知床連山

連山の頂きは雪化粧、その裾に広がる五湖付近の草木の色味からもこれが本当に5月の景色かと感じた。

秋を思わせるその錯覚すらも全てが魅力だ。

オホーツク海を遠く望む丘も本当に綺麗で、冷たい風が頬を撫でる感覚を今も鮮明に記憶している。

高架木道からの景色

遠くにエゾシカの姿を見ることも出来てはしゃぐ私達『もしかしてエゾシカにテンションが上がるのは道外の人間だけかもしれない説』が浮上した。

知床五胡のエゾシカ

……のだが、すれ違った道民らしき方が「知床で見るとシカもテンション上がるね、何か違うよね〜!」と話していたので知床にはシカを見慣れた道民すらもそうさせる魅力があるのかもしれない。

そんな事を話している内にゴール地点の知床一湖展望台へ到着!

波の無い湖面に鏡映しに望む知床連山、無音の世界に佇む風貌は圧巻だ。

知床一湖

私達は暫くその光景をしみじみ眺めて名残惜しくも折り返した。

往復40分、本当にあっという間の散策であった。

知床五湖の駐車場傍にお土産屋さんもあったのでちょっとだけお邪魔、ワイルドなお土産が沢山並んでいる。

エゾシカのジャーキー

色々悩んだ結果とりあえずエゾシカのジャーキーを購入してお邪魔しました!

これは余談として、エゾシカのジャーキーめっちゃ美味しかったです!変な臭みが全く無くて寧ろ牛肉のジャーキーって牛乳っぽい癖があったんだな……と気付かされるくらいであった。

お酒がグイグイ進んだのは言うまでもない。

さて、全体の滞在時間約50分、しかしその雄大な自然に圧倒される他無い濃厚な時間であった。

………そしてその帰り道………、地元の方々が続々と車を停めて下車する姿。

華麗なジャンプを決めるエゾシカの群目的なのかと我々も下車する事にしたのだが……。

跳ねるエゾシカ

車から降りてみると地元の方々が「あそこにヒグマがいるよ!」と教えてくれた。

状況を読み込めずただ狼狽える私達、えっ!!!シカじゃなくて!?!?

ま、まさか我々が野生のヒグマに出会ってしまうとは………!!!(↓一応その時の動画もある)

ちっせぇ…………!!!!(笑)

うん、…………でも遠くてめちゃくちゃ安心した。

至近距離で車から発見していたなら絶っっっっ対に降りようなんて思わない。と言うか降りてはいけない!!!!

知床五湖のお手洗い内に『ソーセージの悲しい最後』という知床で起きた実話が記載されていた。

詳細は書かないが、観光客がヒグマにソーセージを与えた事から始まった悲話だった。

ご興味のある方は是非検索してみてほしい。

人間と野生動物、ソーシャルディスタンスが大事!!!!

知床ならではの貴重な体験をしたと共に、私達が出会ったヒグマがめちゃくちゃ遠く砂粒のようで幸いである。

そうして日が暮れて行く知床を後にした我々は、温泉併設の道の駅パパスランドさっつるを目指した。

まとめ

道の駅うとろ•シリエトク

住所:斜里郡斜里町ウトロ西186-8
問い合わせ:0152-22-5000
休館日:12月の毎週木曜日、12月29日〜1月3日
営業時間:9:00〜17:00、レストラン10:00〜15:00

知床世界遺産センター

問い合わせ:0152-24-3255
営業時間:8:30~17:30、冬期は9:00~16:30
入場料:無料
休館日:夏期無休、冬期毎週火曜日、年末年始

大人も子供も楽しめるプチ博物館に近い。知床の玄関口なので最初に訪れるとより知床の雰囲気を楽しめる!

知床五湖

駐車場:無料
営業時間:4月19日〜9月15日8:00〜18:30、9月16日9月30日8:00〜18:00、10月1日〜10月20日8:00〜17:30、10月21日〜10月31日8:00〜17:00、11月1日〜11月8日8:30〜16:30

目的が地上遊歩道か高架木道かによっても時間帯が異なったり、ヒグマ出没により閉鎖されていたりもするので参照は公式ページへ!

風が強いとかではなく純粋に気温が低いのでGW中でも分厚い上着が必須。

あと季節柄か小さい羽虫が多かったので虫除け大事。

次回、釧路湿原と帯広で最高の焼き肉編!

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