【胃カメラ】経鼻内視鏡が鼻から入らなかった私の悲劇

経鼻内視鏡を受けているイラスト 日常
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皆さんこんにちは、アラサーフリーターのmamuです。

先日PCR検査にて大恥をかいた話を暴露した私は、鼻のトラブルで思い出した。

という訳で、今回は私が胃カメラを飲んだ体験談を綴っていく。

私は元々胃が弱い傾向にあり、自然な流れで胃カメラを飲むことになった。

先生の説明をしっかり聞いて、事前準備。

・前日21時までに夕飯を済ませる

・飲酒は極力避ける

・早めに就寝

・検査当日の飲み物は水かお茶のみ可

※食物繊維の多い野菜や果物、海藻などはなるべく控えた方が良いとのこと。

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鼻からor口から

胃カメラには2種類あって、鼻から胃へと通す物と口から胃へ通す物がある。

私は事前に胃カメラの日取りを決める際に、この2択を迫られた。

と言うか今時どこでもそうなのだろうけど、この時初めて胃カメラを飲むことになった私は先生に指示を煽いだ。

『胃カメラはめっちゃしんどい!』

『壮絶』

なんて先人たちの言葉が脳裏を過ぎって完全にヒヨっていたのである。

目の前に専門家がいるのだから聞いてしまった方が確実だと思った。

「あの…どっちが苦しくないですか…。」

真顔である。

検査に苦しみを伴うのは誰だって嫌だろう。

先生はそんな私にサラッと言った。

「鼻ですね。」

胃カメラを苦とする理由で上がる代表的なものは、強烈な嘔吐感。

従来の口から胃カメラを通す場合、舌の付け根を通過するのでどうしても嘔吐反応が出やすい。

しかし、鼻からならば舌の付け根を通過しないので比較的嘔吐反応が出にくいそうだ。

鼻の痛みにトラウマのある私はその痛みの有無についても質問した。

異物を鼻から胃へ…絶対痛いだろ、日常生活の中であり得ない体験に対しての警戒心は高かった。

しかし、先生は前処置で部分的な麻酔を用いるので問題ないと断言した。

更に口からよりも嘔吐反応を抑えられる分、喉などの観察にも適しているとのこと…。

「…鼻でお願いします。」

幼少期より吐き癖が付いていて、容易に吐いてしまえる私にとって痛みが伴わないなら鼻を選択するのが妥当だろうと判断したのだ。

あなたが、口からでも然程嘔吐反応がないタイプなら、口からでも全然良いと思う。

当日の前処置

多少緊張しながらやって来た当日。

私は胃カメラを待っている間、鼻にブラジリアンワックスタイプの麻酔を突っ込んだ状態で待合室で鎮座していた。

これが先生の言っていた前準備ってやつか…。

遠くに見える付き添いの母が笑っている。

そりゃ私の姿を俯瞰で見たら滑稽だろう…しかし私の心は実に穏やかだった。

だって私の鼻のそれはただの間抜けアイテムでは無く、痛みを消す魔法の間抜け棒なのだ。

胃カメラ…恐れるに足らず…!!!

それから、胃カメラ前に変な味の液体を飲んだ。

調べて見ると『メジコン』と呼ばれる物で、胃の中に存在するガスの泡を破裂させて体外へ排出する効果があるのだとか。

ガスの泡が沢山あると胃の内部が観察しにくい為にメジコンを飲んで気泡を解消し、観察し易くするという役割があるそう。

準備は整った、名を呼ばれた私は一切の恐怖無く意気揚々と診察室へ進んだ。

いざ胃カメラ開始

薄暗い部屋に先生と看護師さんがいつもの面持ちで立っていた。

言われるがままに横になり、この辺りで少々緊張したもののまだリラックスしていた私だが、目の前に現れた経鼻内視鏡は思いの外太かった。

うどんならコシがあって美味しいであろうくらいの太さ…しかも黒い。

黒とは何と威圧的な色なのだろう、とこの時初めて思った。

「はい、始めますね。」

先生の穏やかな声をどこか遠くに感じながらも、私は自身の鼻に迫る経鼻内視鏡をガン見していた。

え…ウソだろ…!?本当にこんなのが鼻に入るのか!?

脳裏に通り過ぎる懐かしきほっしゃんの姿…(昔鼻から口にうどんを通す芸をしていた芸人・現、星田英利)。

きっと青ざめていたであろう私の鼻に容赦なく侵入する内視鏡、先程までの余裕はもう微塵も残っていなかった。

目の前にはご丁寧に自身の内部が見えるように画面がセットされていて、経鼻内視鏡はあっという間に普段なら痛いであろう部分へ到達する。

…恐怖心は込み上げるが先生に全てを委ねる私は無力…ッ!

ギュッと拳を作って耐える姿勢に入ったが、…鋭い痛みは本当に無かった。

鈍く緩い痛みはあるものの、インフルエンザ検査やPCR検査時に感じた鋭い痛みは全くない。

そうやん、先生が言ってんるんやから大丈夫やって!…なんて余裕が生まれたのも束の間、何故か其処から先へ進まずに鼻の奥をグリグリする内視鏡。

目の前の画面を見詰めたままブタ鼻になる他無い私だったが、その内画面上にはじわっと赤色が滲み始めた。

……鼻血やん。

本来めっちゃ痛い部分グリグリされて鼻血出てるやん!!!

これ私が痛みに鈍感になってるだけで絶対痛いやつやん…!

酷く動揺する私の傍で先生は言った。

「鼻腔が狭いですね、口からに変更しましょう。」

こうして私は結局口から胃カメラを受ける事になった。

激しい嘔吐感に呼吸がままならず、画面なんて見ていられなかった。

そして、自身の懸念通り嗚咽を漏らし生理的な涙が溢れて大号泣状態…。

気が付くと赤子のように涙を流していた私の背中を看護師さんが子供をあやすように撫でていて、「大丈夫よ、大丈夫」と言い聞かせる声がめっちゃ優しくて…もう…。

あの時待合室で間抜けな棒を鼻に突っ込んで無双状態になっていた自分自身を諭し、そっと抱き締めてやりたい…。

内部のここがこうなっている、とか先生が話していたけど大半自身の嗚咽で聞き取れず、泣いている内に全てが終了した。

胃カメラを受けて思う事

私の場合、胃カメラの感想は先人たち同様『壮絶』だった。

敗因はやはり、幼い頃からの吐き癖だろう。

軽い刺激だけでもすぐにオエッとなってしまう私には、口からの胃カメラは苦行以外の何物でもない。

同じ胃カメラを受けてもそうでない人も沢山いるので、あくまでもこれは私の場合である。

ただ、私と同じように吐き癖がある場合は、大変な事になってしまう可能性が高いので鼻からの経鼻内視鏡を選択した方が良いだろう。

とは言え、私みたいに胃カメラが鼻を通らないという場合もあるので、口からも飲む心の準備はしておいて損は無い。

私の場合お世辞にも鼻が高いとは言えない、というか低い。

それ故、鼻腔が狭く経鼻内視鏡が通らなかったと推測しているが、これはあくまで個人の推測だ。

そして、気になるその後に関してだが、麻酔が切れる頃に鼻の奥が地味に痛み始めて悲しかった…。

と言う訳で、今回は私の胃カメラ体験談をまとめてみたが、如何だっただろうか。

あなたが胃カメラを受ける際は、あなたに適切で苦にならない選択が出来る事を祈っている。

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