皆さんこんにちは、アラサーフリーターのmamuで す。
これは、 国内を車中泊旅するのが趣味で日本各地を 巡る仲良し親友の二人が旅した2022年05月の記録で ある。
前日、 安富牧場ファミーユにて新感覚な美味しいソ フトクリームを堪能した私達は朝から天空の古代城鬼ノ城を目指していた。
と言う訳で今回は、桃太郎伝説が残る謎多き天空の古代山城鬼ノ城についてご紹介!
※鬼ノ城を全て見て回る時間は無かったので有名な西門までとなります。
駐車場から西門への行き方
私達が鬼ノ城駐車場に到着したのは朝8時30分頃で、まだビジターセンターも開いていない時間だった。
と言うのも鬼ノ城駐車場への道程は車以外で辿り着く事が出来ない上に、道幅が非常に狭く対向車とすれ違う事も難しいのだ。
その立地から休日には渋滞が発生すると事前情報を得ていたので、私達にしては早朝からの観光となったが本当に正解だった。
到着時には既にチラホラと観光客が集まり始めていたし、確かにすれ違うのもままならない道程だったからである。
さて、気を取り直して出発!
駐車場を出ると正面にビジターセンター、左手に道が続いている。
“鬼ノ山 登り口”との看板があるので迷う事は無いだろう。
他にも登山を助けるアイテムなんかもレンタル出来るが、西門までの道程なら必要無いだろうとスルーした。
鬼ノ城は7世紀の後半に標高400mの鬼城山に築かれた古代山城…ぐるりと全てを巡るのはもう登山と言う他無いのである。
とは言え、西門までの道程はゆっくり歩いて片道15分程度、その殆どが登り坂となっているが舗装されているので気構えなくて大丈夫!
ちなみに鬼ノ城1周コースは約4.5kmで所要時間は2時間程だそうです。
日頃運動不足の私達は多少呼吸が荒かった…登山するであろう装備の人たち…スイスイ歩いていて格好いい…。
み…見えた!!
謎多き鬼ノ城
山肌に悠然と構えられた西門の姿は一目見るだけで圧倒される風合いだった。
何と言い表すのが正解かわからないが、戦国時代に建てられた物とはまるで違う威風堂々たる佇まいだと感じた。
…また写真が斜めだな……私の感激がそうさせたとでも言…すみません。
門を潜って反対側へ、どうやら上階もあるのだと見て取れる。
看板に書かれた説明書を参照すると、現在の西門は復元された物なのだそう。
西門跡は極めて良好な状態で残っており12本の柱の位置と太さ、埋め込まれた深さ、各柱間の寸法も正確に知ることが出来たのだとか。
通路床面の石敷や石段、 敷石もよく残っていた…って山頂なのに風化してしまわず凄い。
そうして西門跡から分析し、関連資料を参考に戦闘の場としての機能を考慮して3階建ての城門に復元されたそうである。
登れないようにはなっているけれど2階部分を間近で覗き込む事は可能だ。
1階は通路、2階は城壁上の連絡路、3階は見張りや戦闘の場とし、瓦は出土していないので板葺…きっと色々な研究者や専門家の方々が苦労を重ねたのだろう。
結果、古代山城の城門の復元例として日本で初の事例になったって…プロフェッショナルの仕事に脱帽だ。
さて、西門近くには他に角楼跡(かくろう)が残っていた。
角楼の役割について簡単にご説明すると、立地上尾根続きで攻められやすい所に位置する西門の、死角を補い防御力を高める役割を担う施設だったそう。
説明書には、日本の古代山城では初めて具体的に確認された特殊な施設で、中国の城郭でいう”馬面”朝鮮半島での”稚”に当たるのだと書かれていた。
稚………とは……。
どうやら横方向からの攻撃を意図した特殊な防御施設らしい。
角楼跡から西門を眺めると広く岡山の町並みを見渡す事が出来た。
私の知識が及ばないばかりにただ感心する他無いのだが、奈良から飛鳥時代に栄華を誇ったであろう城の跡地なのだと思えばロマンが溢れる。
何より風が心地良く、遥か昔の人々もこの朝の景色を眺めたのだろうかと想像するだけでワクワクした!
本当はもっと見ていたかったけれど、次の予定の為に後ろ髪を引かれながら西門を後にする…。
西門の床になっている石敷や石段はそのまま残っていた物…そんな風に改めて実感すると不思議な感慨深さがあった。
いやぁ、遺跡って本当ロマンだ…!
鬼ノ城ビジターセンター
ここから内部の写真は割愛させていただくが、鬼ノ城を訪れたならこのビジターセンターには絶対寄った方が良い!!(笑)
まず古代山城とは何なのか…その時代は飛鳥時代まで遡り、飛鳥〜奈良時代にかけて日本で初めて建てられた型式の城が古代山城だと言われている。
築城時期に関しては諸説有りなのであしからず。
特徴として立地は山、石垣を使った形である事なのだが鬼ノ城しかりその歴史は未だ解明されず謎のままなのである。
現在確認されている古代山城は28城との事。
そして古代山城が築かれた背景として、大和朝廷が朝鮮半島の百済軍救援のため出兵した白村江の海戦(663年)において大敗がある。
大敗後に唐、新羅連合軍の日本侵攻を恐れて、急ぎ西日本各地に築城した城だと考えられているのだそう。
だとするならば、古代山城が九州を中心に西日本に分布しているのも頷ける。
鬼ノ城はそんな古代山城の中のひとつなのである。
ビジターセンターでは、そんな鬼ノ城の周辺環境から復元作業、出土品、伝説等を知る事が出来る。
そして、前日訪れた吉備津神社と関連する桃太郎伝説伝承の地でもあるのだ!
桃太郎が討ち取った鬼…温羅(うら)が築いた…なんてお話もあるので興味深かった。
一応、吉備津神社についてはこちら
鬼ノ城を訪れたらビジターセンターにも是非お立ち寄りを!
鬼ノ城ビジターセンター基本情報
・住所 〒719-1105 岡山県総社市黒尾1101-2
・電話番号 0866-99-8566
・営業時間 9:00〜17:00
・定休日 月曜日(祝日の場合翌日休館)12月29日~1月3日
・駐車場 普通車30台、バスは小型バスまで乗り入れ可
注意点として鬼ノ城へ到着するまでの道幅が狭いため、休日は渋滞が予想される。
私達は8時30分頃に到着しビジターセンターも含めて1時間程の滞在であったが、ビジターセンター開館と同時に人気が増えた。
なので、渋滞を回避するならビジターセンター開館前に観光を済ませるとスムーズだった。
また、鬼ノ城を1周するのは約2時間かかるので登山だと思って挑んだ方が良いだろう。
という訳で、鬼ノ城を訪れた感想は如何だっただろうか?ロマン溢れる魅力が伝わっていれば幸いである。
次回、レトロタウン吹屋ふるさと村のスープカレー編!
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