【前編】神戸市立王子動物園をエンジョイするアラサー

日本旅
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コロナ自粛でずっと行けなかった動物園。

ソーシャルディスタンスを遵守しながら堪能して来た記録を残す。

皆さんこんにちは、動物大好きmamuです。

今回は神戸市立王子動物園へ行って来た。

楽しみにし過ぎて前日一睡もできなかった私だが、車内から既に大興奮。

アラサーになっても、その辺の精神年齢ってあまり変わらない気がする。

徹夜明けの妙なテンションも相まってニヤニヤが止まらない。

運転席の親友ちゃんはそんな私に慣れきっているので、引いたりせず実ににこやかに対応してくれた。

本当にできた人だと心底思う。

大阪市内から車を走らせて約1時間、標準装備マスクと携帯消毒液を持参していざ!

……あれ?めっちゃ混んでる…?

動物園駐車場入り口は想像以上に混んでいた。

正直、ガラガラくらいに思っていたのでここに来て唐突に不安になる私。

「他府県ナンバー嫌がられるかも…どうしよう。」

しかし案外冷静な親友ちゃん。

他府県ナンバーを血眼で探す私をよそに淡々と車は進んだ。

駐車場は満員御礼で、地味に遠い第二駐車場に案内された。

その道中で他府県ナンバーを多数発見できたのは私の精神衛生上良かったと思う。

第二駐車場から入園口までの道のりは大体3分くらい。

何気なく看板を見て私は興奮した。

「旧ハンター住宅って何!?」

私は所謂アニメオタクと呼ばれる趣味を持っているので「ハンター」という単語からHUNTER×HUNTERを連想していた。

旧ハンター住宅…内部公開は04.05.10月との事だが俄然楽しみが膨らんだ。

チケットを購入していざ入園!

大人600円とお財布にも優しい。

ちなみに中学生以下は無料である。

入ってすぐにフラミンゴがお出迎えしてくれた。

動物園の入り口付近といえばフラミンゴのイメージがあるのは私だけだろうか。

なぜ動物園で始めに出会うのがフラミンゴなのだろう。

何か理由があるのかな?なんて考えながらも、マップ片手にルート会議。

一先ず右手にある猛獣ゾーンへ向かう事にした。

入り口中央のこちらはフラミンゴのオブジェ、お花はパンダを型取っていてかわいい。

動物園に来たんだなぁーと胸弾ませる王道の雰囲気を感じる。

フラミンゴオブジェの足元には金魚が優雅に泳いでいた。

さらりと流し見してしまうと気付かなかったかも。

さて、猛獣コーナーに向けて歩みを進める私たち。

その道すがらコインロッカーが配備されていた。

私たちが利用する事は無かったが、なにやら多方面に配慮しているようだ。

右手にはパンダ・プラザなるお土産屋さん。

こちらはその名の通り沢山のパンダグッズで溢れていた。

園内に他のお土産屋さんは見当たらなかったのでお土産を購入するならここだ。

店舗の広さは小規模ながら、店内ではソフトクリームなんかのフードメニューも販売していた。

動物園と言えば飼育していないのにやたらとパンダをモチーフに使いがちだが、王子動物園には実際にジャイアントパンダがいる。

実際にいるのだから強いパンダ推しも頷ける。

しかし、私たちはこの日のパンダ観覧を諦める事にした。

理由としてコロナ対策で予約制となっていたからである。

あの白黒のかわいいパンダが見られないのは残念だが、過度な混雑を避けるには良かったのかもとポジティブに考える事にした。

売店の隣には飲み物とアイスの自動販売機があった。

モナ王が動物園仕様なのか、えらくかわいい。

が、モナ王より猛獣を早く見たいのでスルー。

猛獣エリアにはライオン・トラをはじめヒョウやジャガー、何故かゾウもいるらしい。

その近くにはインコ等の小鳥さんコーナー。

色鮮やかな小鳥さん達は元気に鳴いていた。

待ちに待ったフワフワ動物とご対面。

愛猫が虹の橋を渡ったタイミングで始まったコロナ自粛。

私は慢性的な獣不足に陥っていたのだろう。

端っこで眠るトラの姿を視界に捉えた途端に愛しさが脳内で弾けた。

やっっっっっっっばい!!!!!!!かわいい!!!!!!!

やはりネコ科しか勝たん!!!!!!!!!!

私の脳内は荒ぶっていた。

その証拠に連写した写真は大方ぶれていた。

もしかしたら興奮のあまり震えていたのかもしれない、と考えると自分自身に恐怖を覚えるが

親友ちゃんに尋ねると、「めっちゃ笑顔やな。」とだけ言われたので震えていたのは私の胸の内だけのようだ。

安心した。

もしかしたら手くらいは震えていたかもしれないが、全身バイブレーションより幾分もマシである。

しかし、お隣のライオンを覗いて少し切ない気分になった。

それなりに広いスペースにメスライオンがポツンと横たわっている。

キョロキョロと見渡しても他のライオンは見当たらず、どうやらこの子だけのようだ。

目を瞬かせて昼間の陽気に眠そうなライオン。

見た感じから推測するに結構なお歳なのかな…なんて考えていた矢先に張り紙を見付けた。

ここにこの子しか居ないのは、オスライオンのラオ君が先立ってしまったからだった。

私が以前この動物園を訪れたのは6年は昔だろうか。

頻繁に通っていた訳でもなければ、動物達の名前を覚えてすらいない。

だけど、ポツリと残されたライオンが何処か寂しそうに見えて胸がギュッとした。

隣にいた親子のお母さんが、子供にオスライオンがいない理由を話しているのが耳に入った。

最後には小さく「よろよろ歩いてたもんね」と続けて、生前を知る人の言葉から大往生だったんだろうと思う。

私は密かに威厳ある頃の姿をメスライオンの隣に想像したりした。

様々なタイミングもあり感傷的になってしまった私だが、次なるプリティー猛獣を前にテンションをぶり返す。

こちら、ユキヒョウ。

…んんんんんんんんっっっかわいい!!!!

仲良さげにお顔をスリスリする愛らしい仕草を見る事が出来た。

しかし、私の記憶にあるユキヒョウより幾分スリムな気がする。

思い返すは冬の北海道、旭山動物園。

そりゃ、スリムか。

関西と北海道では気温がそもそも違うもんなぁ…。

暦の上では春とは言えまだまだ冷え込む季節だが、やはり関西に比べると雪国北海道のユキヒョウの方がフワフワなのかもしれない。

だからと言ってユキヒョウの可愛さは変わらなかった。

皆違って皆可愛い。

その他にも魅惑的なネコ科をたっぷり堪能した私たち。

子供人気が衰える事を知らない人気者のゾウさんの前は賑わっていた。

この写真右側にももう一頭、メスのゾウさんがいる。

しかしながら注目すべきはこちら、オスのゾウさんマック。

私はマックに近付きながらも「ゾウってこんなにデカかったっけ?」と思っていた。

動物好きの私は比較的いろんな動物園に足を運んで来たけれど…久々に見たからかなぁ?

と、思っていたら違った。

答えは看板に書かれていた。

このマック君は日本最大級のゾウさんだったのだ。

おまけに足も長いらしい。

人間に例えるなら長身のモデル体型だろうか?

しかしマック君「キューキュー」とかわいい声で鳴くって…ギャップ…。

基本が大型のゾウの中でも日本最大級の大きさのマック君、その声がかわいいとかニヤニヤしてしまう。

人間ギャップには弱い生き物だ。

きっともっと人気者になれるだろうと思う。

王子動物園はもっとマック君を推せば良いのに。

ゾウ舎の隣にはこんな物もあった。

体重計の概念を覆すビッグサイズ。

私たちは生憎見られなかったが、もしタイミングが合えばゾウさんの体重測定を見られるかもしれない。

これで猛獣ゾーンをコンプリート、次いで動物とこどもの国へ向かう。

こどもっと名が付いているけれど、その実態は動物ふれあいコーナーである。

生憎な時期によりふれあいの全般が禁止されていたが、そこに動物がいるのなら行かない手は無い。

入園口の前を通過して今度は左側。

こちらのコーナーは平凡な動物園と言うより牧場のような雰囲気だ。

施設なんかもどことなくカントリーである。

ふれあい広場にいたのは羊やカピバラ・ウサギ・ヤギなど。

かわいい…。

猛獣とは違う癒しのオーラが半端ない。

なんてかわいいんだ!!!……ん??

後ろでハトが餌食べてるやん……。

結構な時間見ていたが威風堂々と我が物顔で餌をむさぼるハト。

それに気付かない羊さんはおっとり優しい目をしていて非常にかわいい。

私は内心叫んでいた「おいハト、この羊さんお婆ちゃんなんやぞ!!!!」

しかしスーお婆ちゃんはいっこうに気付かない。

もどかしい気持ちのまま見詰める事数分。

気付いた…!

そう!ご飯食べられてるよ!内心叫ぶ私。

穏やかな足取りでハトに近付いたお婆ちゃんとハトが睨み合う緊張の一時、退散したのはハトだった。

なに見てんねんハト、あんたのご飯違うやろ。

その後もハトはスーお婆ちゃんの隙を狙って牧草を食べ続けていた。

羊お婆ちゃんとハトの攻防を見守った後、お隣のお馬さんへ。

こちら果下馬(かかば)というポニーの仲間の小柄なお馬さんだ。

名前はカッピー。

看板には、いつもうつむき気味でちょっぴりシャイな男の子と書いてあった。

しかし、スッタフさんには甘えん坊な模様。

…めっちゃかわいい。

なんだかとても愛しい。

私たちが見ているとカッピーもチラリと此方に視線をくれた。

柵に掛かってるのは恐らくカッピー用の洋服だろう。

目視での推測だが、カッピーもお歳を召しているご様子。

まだまだ冷えるもんね、大切にされているのが伝わって暖かい気持ちになった。

他にもこの広場には愛らしさ満点のカピバラやウサギがいる。

私は昔ウサギを飼っていたので、その子を思い出して懐かしさを覚えた。

ライオンラビットという種類で、長毛が特徴のウサギだ。

本来ならふれあえた筈のフワフワウサギたちを前に、その手触りを思い出しながら広場を後にした。

後編へ続く

コメント

  1. […] 前編はこちら。 […]

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