2023年5月、大阪を出発したのは22時を過ぎた頃……群馬県を目指して片道7時間30分のドライブが始まった。
これはルームシェア相手の親友ちゃんと車中泊で旅するのが趣味の私が、移動も合わせて5泊6日で群馬県を堪能した旅の記録である!
志賀草津高原ルートの雄大な自然に圧倒されるドライブを楽しんだ私達は、群馬県旅の3日目を終えて4日目を迎えた。
一応前回の様子はコチラ
草津熱帯圏
群馬県4日目、11時頃に到着したのは草津熱帯圏!
この日は生憎の雨模様だったが、駐車場は満車に近く大盛況のようだった。
何とも味のある案内図だ、イラストの動物達がゆるくて個人的に好き(笑)
早速チケットを購入して入場すると館内もイラスト同様に味たっぷりで、通路に小ぢんまりと設置されていたゲームコーナーからは昭和の香りがした。
さて、案内看板の通り順路を進むと先に見えてきたのはモンキーパラダイスなる日本猿コーナー。
近くにはお猿さんのご飯が1皿100円で販売されていた。
小雨とはいえ雨の中でもお猿さんはめちゃくちゃ元気で、ご飯を貰おうと飛んだり跳ねたり手を振ったり愛嬌抜群である。
走り回り盛り上っている様子を写真で伝えるのは難しいが、ご飯フィーバーしているお猿さんの様子はこんな感じだ(笑)
塀と堀があるので直接触れそうな距離にいるという事は無いけれど、あれだけ盛り上がってくれると嬉しい限りである。
そんなお猿さんの前を通り過ぎるといよいよ熱帯大ドーム!草津熱帯圏の見所本体だ!
そしてここから注意事項!※爬虫類の写真を貼り付けています!苦手な方はブラウザバックするか読み飛ばしてください!
余談として私は、爬虫類が大好きでありアカハライモリを家族で飼育していた経験がある。
更に余談として、この先mamuのオタク発言が増える。
さて、扉を開くと待っていたのは何とも冒険心をくすぐる光景!
ドームの屋根部分は半分骨組みだけであり、そこかしこで雨漏りしているし湿気ムンムンで私の天パは大爆破だ。
訪れる際が雨ならば動きやすく汚れても平気なスニーカーとかがオススメ。
あと、動物さんが沢山いるので仕方がないが生き物の臭いがした。
もしかしたら夏場、しかも雨天にもなるとこの臭いが気になるんじゃないかなぁ…といった感じだが5月時点ではすぐ慣れる程度だった。
入ってすぐに片岡鶴太郎さんが寄付したアリゲーターガーがお出迎え、何ともよくわからん組み合わせだがそれよりもめっちゃデカいワニ!!
シャムワニという種で全長3〜4m程に成長する大型の種で、その昔に革製品の素材にするために乱獲されてしまい現在の野生個体は5000頭ほどしかいないそう。
写真にて前後に写っている2頭は1990年より前から草津熱帯圏にいるそうで、紹介文に『仲睦まじい夫婦ワニ』と書かれていた。
ちなみに手前がメスのミアでプールで寛いでいるのがオスのイーサン、共に性格は大型クロコダイルらしく獰猛で荒々しいそうだが『互いの関係は良好で尊いの極み』なのだそう。
……………私は入場してすぐに確信した、ここの飼育員さんの中にオタク仲間がいる!(笑)
他にも『シャムワニ夫婦の昔話』として綴られていた内容がめっちゃ可愛かった。
ご飯タイムの時にイーサンが食べようとした餌をミアが無理やり横取りしようとしてイーサンが一方的に手を出されたそうで、イーサンの鼻先には傷が残ってしまったそう……しかしケンカっぽいことはこれ以降起きていないと締められていたのである。
なるほど、めちゃくちゃ仲良しなんだな……尊い。
と言うか……ここめちゃくちゃ面白いぞ!!!
生物としての生態説明の他に、プラスアルファでその子を個々に見て性格や関係性等を沢山教えてくれるのである!
これは生き物好きとしても、ちょっと入ってみたけど……って人でも「へぇ〜!」と楽しめる説明書きだし、飼育員さんの愛情も感じる素敵な工夫だと思った。
普段ならふわっと通り過ぎてしまうリクガメさんのエリアだけでもめっちゃ楽しめる!!
リクガメの説明から1文を抜粋すると『当園で飼育している大人のオスは闘争心に溢れ、突進して攻撃する。……飼育員より強い。』とかもう面白い。
他にもリクガメさん個々のプロフィールや実際に60kgの重さを体験出来る砂袋を持ち上げられたりする。
果敢に挑戦した私は無様に息を荒げただけだったが、親友ちゃんは結構軽く持ち上げていてビビった。
私より小さな身体の何処にそんなパワーを秘めていたのか……親友ちゃんはパワータイプらしい、しかし腰が弱点なので勝てる気がする。
なんて、いつかの武井壮みたいな考察は置いておき……ここ草津熱帯圏は日本で初めてマレーカビアルという希少種のワニの繁殖に成功した施設で、世界で見ても2例目の快挙だ。
そして日本で初めてエリマキトカゲを展示した施設でもある。
これは個人的な憶測だが、立地的にも草津温泉の近くなので源泉が流れる地熱と爬虫類の相性が良いのかもしれない。
という訳で、草津熱帯圏で飼育されている生き物の多くは爬虫類である。
そんな中で私が個人的に気になった子をピックアップしよう!ちなみに希少性等ではなくほぼ飼育員さん目線の説明による抜粋だが………。
まずはトッケイヤモリ!
プックリ可愛いお手々とお腹!………好き!(笑)
大型ヤモリ、最大35cm。森林に生息する夜行性で昆虫類やネズミ、他のヤモリも捕食対象。
『成体は頭が大きく顎の力が強いため素手で噛まれるとかなり痛い。』……飼育員さん噛まれてるんやな……。
『大声で鳴くことで知られ「トッケイ」と鳴くことがあるのだがこれを連続で7回きくと幸運が訪れるという。 しかし………だが断る。と言わんばかりに大体は「グエッ!!」と恐ろしい声で威嚇される。』
こんな所にもジョジョ好き仲間の文が隠れていた……そして私達が訪れた際のトッケイヤモリは無言であった。
続いてグリーンイグアナ!
抜粋理由はこの飼育員さんの文章から『この個体は推定1999年頃の産まれで、 20年以上生きているお爺ちゃんです。 昔は飼育員に襲い掛かっていましたが、 最近は大人しくなり、寂しいというか心配というか……。』
この記事を書いている今もこのグリーンイグアナちゃんはご健在だろうか、元気に長生きして欲しいなぁと思ったり。
次はオオアオムチヘビ!
肉眼で見るとめっちゃ小さくて細くて個体によって体色も違っていて可愛い〜!!!
こんなにキュートな見た目なのに後牙類(こうがるい)で人間は死に至らないけれど弱い毒を持った毒蛇なのである。
爬虫類好きとしてはそのギャップにキュンとする……その上ここで飼育されている3匹のオオアオムチヘビさんの名前が百之介、時重、白石くん………見る人が見ればわかるキャラクター名だった。
視力に特化した毒蛇にこのチョイス……好きッ。
私の推しキャラ、海賊房太郎こと大沢房太郎の名前もいつか草津熱帯圏の仲間に加えて頂きたい!!!
さて、まだまだ紹介したい可愛いかっこいい爬虫類は沢山いたのだが紹介文含め現地で楽しんで頂きたいのでこの辺にして、次いで猛禽類のご紹介!
ナンべイヒナフクロウ、ヒナと付く通りあどけない表情が可愛いクリスタちゃん。
またもやその名付けに某巨人アニメが脳裏を過ぎる。
飼育員さんの紹介文にも睫毛が長い美形と書かれていたのだが私が惹かれたポイントは鳴き声は「ウォウ」という紹介。
まじか、この可愛い子がウォウとか言うのか……聞きてぇ……。
しかし無言であった。
続いてメガネフクロウのレオリオ!
性格、『極めて鈍感なフクロウ』なんでも撫で撫でしていると全体重を預けてくるので手をどけるとそのまま落っこちてしまうそうだ。
めちゃくちゃ可愛いな!!!!
そしてまたしても名付け………私この名付け親の方と仲良くなりたい………ッ。
どうでもいい余談なので読み飛ばして大丈夫!私が10年以上最も熱意を向けているHUNTER×HUNTERからの名付けはオタクとしてテンション爆上げである。推しの名前では無かったけれど、まさか可愛い動物さんへの尊みとオタクとしての興奮で鼻息が荒くなる日がこようとは……!!!!
………さて気を取り直し、草津熱帯圏には哺乳類も飼育されている。
餌やりに夢中で写真がブレていて申し訳ない……。
カピバラさん一家の物語やマーラ家族の物語もめちゃくちゃ面白く、動物達の関係性を知った上で1カップ100円で餌やりが出来たり触れ合えるので「この子が!」とまるで親戚の叔母気分になれるのだ。
この草津熱帯圏………触れ合える動物が多い!!!
フワフワにお触り出来るなんて生き物好きには堪らない施設ではないだろうか?
そして個人的にいいなぁと思ったポイントとして、人間側が柵の隙間に手を入れて撫でるスタイルなので動物さん側が嫌だなと思ったら距離を取れて触れ合えないという仕組みなのである。
私達が訪れた際は沢山のお客さんがいたので触れ合える動物さんの殆どが落ち着く場所で休んでいて触れ合えなかったが、そんな中でもウェルカムだったのがエリマキキツネザルのヘイジ!
マダガスカル島にのみ生息する絶滅危惧種のお猿さん。
性格は『とても人懐っこく優しい』この子触れる!!!!んんん………ッ可愛い………ッ!!!!
触り方は、金網の中にズボッと腕を突っ込んで撫でさせて頂くのだが、まん丸な撫で待ち姿勢から可愛いぃ……!!!
手触りはモフモフフワフワで猫ちゃんとウサちゃんの間みたいな……柔らか気持ちいい〜……白黒のコントラストが綺麗だし、手もちっちゃくてスベスベで身悶えそうになった。
撫で撫でのコツは『怖がらずに接すること』とのことでその点私達は完璧である。
一瞬でメロメロになった私達は交互にヘイジくんを撫で撫でしていたのだが、背後にカップルがやって来たので歯を食いしばってさよならをした……。
本当はあと5時間くらい撫でたかった。
触れ合い後の手洗い場所もあるのでご安心あれ!
他にもユニークな子が沢山いたし是非見て頂きたい子が沢山いたのだが、これ以上は長くなってしまうのでご紹介はこの辺にしよう!
……と言うか、触れ合える動物に対して前のめり過ぎて動物さんの写真が余り残っていない……(笑)
ドーム内を隅々まで周った私達は獣不足にカサついていた心が潤い、大変朗らかな気持ちで草津熱帯圏を後にした。
滞在時間は約2時間!もっと触ってウェルカムの子が沢山いたら軽く後1時間は長く滞在していた自信しかない。
また行きたい……ッ!!!
基本情報
•住所 群馬県吾妻郡草津町大字草津286番地
•営業時間 8:30~17:00
•年中無休
•駐車場 無料100台
•料金 大人1100円高校生800円子供700円
•問い合わせ 0279-88-3271
•公式サイトはこちら
公式サイトには『町内無料送迎致します』と書いてあったり、印刷して持参すると入場料割引が受けられるページがある。
そしてこの草津熱帯圏、実は民間動物園であり税金が投入されないのでAmazonギフトで動物さんの餌を送る支援を募っていたりする。
また、大きなヘビと記念撮影出来るイベントがあったりカピバラさんや他の動物と触れ合えるイベントも開催されている!
その他、爬虫類達のお食事タイムはショー形式ではなく突然目の前で行われたりした。
私としてはディスカバリーチャンネルを見ているような感覚で中々見られない光景が興味深かったが、後から来た女性が怖がっていたので同じ生き物好きでもその点は人によるだろうなぁとは思った。
しかし爬虫類好きとしてはワイルドな姿が見られて良かったです、お邪魔しました!
まとめ
という訳で今回は草津熱帯圏を楽しんだ記録を綴ってきたが如何だっただろうか?
施設自体は古いけれど生き物が本当に愛されているんだろうなぁという懐っこさや紹介文がユニークで本当に楽しかった!!
このブログには登場していないが他にも真っ白な白蛇がいたり、おねむフェイスが可愛いヨザルがいたり生き物好きには堪らない空間であった。
それに御長寿の生き物達が沢山いたので、これからも元気に長生きしてほしい……!!
爬虫類好きにもフワフワ好きにもオススメしたい草津熱帯圏、私も親友ちゃんもめちゃくちゃ楽しかったのでご興味あるあなたには是非とも実際に足を運んで頂きたい!!!
更にアニメ好きならかなり楽しいです(大声)
ここまでお目通しありがとうございました!
次回、憧れの温泉地 草津編!
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