皆さんこんにちは、アラサーフリーターのmamuです。
これは2024年GWにお洒落車中泊カーをレンタルして7泊8日で北海道を旅した記録である。
旅の道連れはルームシェア相手の親友ちゃん。3日目の朝、車中泊カーのあまりもの快適さに見事に寝坊した私達だがその後頂いた絶品ウニ丼に心まで癒され朗らかな気持ちで先を急ぐのだった。
道の駅おびら鰊番屋 旧花田家番屋
お食事処すみれさんにて北の海の恵みを存分に味わった私達は、車を走らせ約5分の距離にある道の駅おびら鰊番屋へとやって来た。
お目当ては、道の駅に併設しているニシン漁が盛んだった時代に築かれた旧花田家番屋である。
と、その前に魅惑的なガチャガチャを発見!(笑)
北海道名物の食べ物飲み物のミニチュアキーホルダー1回300円……ミニチュア大好きな私は3種各々1回ずつ挑戦。
かわいい~!良いお土産が出来て大満足です(笑)
さて、重要文化財の旧花田家番屋へ!
1人400円をお支払いして、お邪魔します。
北海道におけるニシン漁と旧花田家番屋の歴史を学べる。
ニシン漁の歴史についてざっくり説明!
北海道のニシン漁は江戸時代からスタートしていたが、明治に入って制度が変わり誰でも自由にニシン漁を始められるようになるとニシン漁経営者が増えて北海道の一大産業になったそう。
漁の手法は、3月〜5月海岸へ産卵にやって来るニシンを定置網や建網と呼ばれる物で捕獲。
漁獲高は明治30年代1897〜1906年頃がピークで、それに伴って本格的な拠点としての番屋が各地に設けられたのだが、昭和30年1955年を境にニシンの群が見られなくなり衰退したのだとか。
そして私達がやって来たこの旧花田家番屋は、漁獲高最盛期の明治38年1905年頃に建てられた番屋としては最大規模の建物なのだ。
流石最大規模……画角に写りきらないくらい広い!
多分下手な体育館より広い(笑)
この建物はニシン漁の拠点な訳だが、この広い空間はヤン衆と呼ばれるニシン漁夫さん達の生活スペースとなっていたそうだ。
台所があったり
テーブルがあったりする。
当時使用されていた調理器具等も展示されていた。トタン板に穴を開けて作成された大根おろしは最早武器である。
ここで約200人もの出稼ぎの漁夫さんが生活していたらしい。
広い、確かに広いけど……その人数が寝泊まりしていたと想像するとぎゅうぎゅうだな……?
説明にて殆どが船上生活で、海が荒れた時以外あまり使われていなかったそうだが……寝床がどうなっているかというと、こう。
真ん中から分けて左右の長く伸びた廊下みたいな部分が寝床なのだ。どれくらいの密度だったのだろう……。
ちなみに真ん中の細い謎の仕切りは、夜間お手洗いに行く際の通路だったらしい。私なら寝ぼけて転倒しそうだ。
ちなみにこのスペースから振り返ると生活スペースを見下ろす形で、何と言うか広いロフトみたいになっていた。
他にもここが寝床だと?と思う部分が寝床になっていて、特徴的な間取りが見ていて興味深く面白かった。
現在漁具等が展示されている左側の部分なんて、漁夫さん達に人気の寝床だったと言うのだから凄い。
他にも興味深い展示が沢山あるのだが旧花田家番屋のもうひとつの見所は、ヤン衆の生活スペースからそのまま続くこれまた広い親方部屋である。
当時ニシンは食料としては勿論、脂も絞りカスすらも肥料や何やと重宝された代物だったらしく、ヤン衆生活部屋と親方部屋の差がその栄華を物語っていた。
ん〜……トイレがレトロでかわいい!(笑)
他にも名称がわからない……欄間なのか鴨居なのか……かわいい。
多分漁夫さん達の生活スペースと繋がっているから、親方としての威厳を見せる意図とかもあって装飾も凝っているのだろう。
私達は、一旦急ぐ気持ちを忘れて展示を見て回った。
他にも見所は沢山あるけれど、全て見せてしまうのは訪れる楽しみを奪ってしまいそうなので今回はここまで!
そしてここから余談を数個……まず、5月という季節が関係しているのか不明だがデカいハエがめっちゃ飛んでいた。
その多さから多分建物内か付近に巣か何かある。
私達は虫が苦手なので、特に大群がいた場所はどうしても足早な見学になってしまった。
あと、古い木造建築なので仕方がないけれど、歩くと沈む床に平行感覚がフラフラして、まるで船に乗っているような気分になった。
批判する意図はなく、そうだったという私個人の感想なので悪しからず!
そして最後に、受付の方と特に会話した訳ではないけれどこの場所を愛しているんだなぁと感じて温かい気持ちになった。
ニシン漁は現在、年に数度ながら再び見られるようになっているそうだ。
再び活気を取り戻す未来も近いのかもしれない。
滞在時間40分、お邪魔しました!
ポンコツ美瑛観光
旧花田家番屋を出発して車で約2時50分、私達は次いで美瑛を目指していた。
以前7月に美瑛を訪れた私は、白金青い池の美しさやファーム富田から見えた花々に心奪われ、その光景を親友ちゃんにも見てもらいたいと思っていたのだ。
しかし………我々は寝坊した挙げ句長蛇の列に加わり呑気に海鮮丼を食べた。
後悔は無い……、しかし富良野方面の標識が見えた頃の時刻は17時42分であった。
この日の天気は正直良くない、ずっと曇っていた。
その上夕暮れてしまっては魅力も何も無いのではと不安が募ったけれど、そんな気持ちとは裏腹に天気も時間も関係なく道中は美しかった。
流石のポテンシャル!雄大な大地としか言いようがない。
5月の富良野美瑛はまだ作物が育っていなくてパッチワークの路とかほぼ茶色いのだが、その広大さに親友ちゃんも大興奮で「見たことない景色や、凄い!」とはしゃいでいた。
……………良かったぁ~……時間的に怪しいしやめとく?とか言ったけど来て良かったぁ~!!!(笑)
後に親友ちゃんは北海道のオススメに美瑛を挙げた。曇っていようが薄暗かろうが圧倒される景色が美瑛にはあったのだ。
そうして白金青い池に私達が到着したのは18時30分、長期連休中は混雑が予測される美瑛にて其れ等とは無縁に私達以外2台車が停まった広い駐車場へ降り立った。
これがあの有名な青い池だー!!!
これじゃない感が凄い!!!(笑)
静寂にこだまする私達の大爆笑、「貸し切りやー!」なんて笑い合ってめちゃくちゃ楽しかった(笑)
良い方に考えるなら、混雑必須の青い池を貸し切りなんて貴重な経験じゃないか?
これは、ツアーでもフリーでも誰も行かない敢えての時間選びをした私達の戦略勝ちだろう!(笑)
そして、これは余談だが白金青い池のトイレはしっかり清掃されているがめちゃくちゃ臭う。
私個人の感覚で日本一アンモニア臭が臭うトイレで、吐き気を催した。
たまたまそういうタイミングだったのかもしれないが、それにも爆笑したので良い思い出です(笑)
一応とびきり青い時の様子は過去編をどうぞ!
さて、本来の予定ならここから30分くらい移動してファーム富田を観光予定だったのだが、私達に暗い花畑に佇む趣味は無い。
という訳で急遽目的を変更し、青い池から車で約5分と程近い『白髭の滝』を見に行く事にした。
夜間ライトアップされているとの情報を得たのだ。
すっかり冷え込んだ白金温泉エリア、橋の上から覗き見た滝がこちら!
照明に照らされているからか青い池より青く見える!(笑)
落差は約30m、岩肌から豪快に吹き出しているのは地下水で、日本でも珍しい潜流爆に分類される滝なんだとか。
写真じゃ伝わらないのが残念だが、覗き込んだ瞬間ゾワッとするくらい迫力があった。
………さて、滝を見終えて時刻は19時08分……私達のこの日の計画は完璧に破綻していた。
そもそも寝坊さえしなければ開店1時間前にはお食事処に列べたし……こんなに時間を押さなかった筈である。
私達がこの日入浴しようと決めていた温泉は、到着する頃には完璧に閉まっている時間になっていた。
…………仕方ない、こんなトラブルも旅の醍醐味だ!(自業自得)幸いにも現在地は温泉街、日帰り入浴可能な温泉を探そう!
湯元 白金温泉ホテル
Google先生に頼り白金温泉日帰り入浴を検索、結果5ヶ所の施設中我々が入浴出来るのは営業時間の都合で1ヶ所のみであった。
しかも駐車中の車内から既に見えている立派なホテルであった。
とにかく朝晩は冷えるGWの北海道、キンキンに冷えた身体で向かったホテルはまるで天国のようだった。
温泉の入浴料が比較的安い北海道にて1000円の入浴料……そんなの構うものかッ!!!
受付をしたのが19時30分を過ぎた頃で日帰り入浴閉店まで1時間30分を切っていたのだが、フロントの方々がめちゃくちゃ優しかった……。
「お待ちしておりました、日帰り入浴ですか?」と言いながら笑顔……優しいッ!
更に「今丁度空いてて貸し切りですよ 21時までだけど誰も見張って追い出したりしないから、ごゆっくりどうぞ。」と。
ホスピタリティが高過ぎる……もうここに泊まりたい。(真顔)
お風呂難民になりかけて焦りに焦っていた我々は痛く感激しながらお風呂へ向かった。
タトゥー入れ墨厳禁。
貴重品ロッカーは100円玉が返ってくるタイプ、頭から身体から綺麗さっぱり洗っていざ湯船へ!
温泉最高〜………金色濁り湯でトロっと柔らかいお湯からは控え目に硫黄の香りがした。
掛け流しの天然温泉で湯の花が固まっている、内湯は41度とかくらいかな?熱過ぎなくて気持ちよかった。
湯船は全体的にやや小さめな気がするけど、水風呂にサウナもあって洗い場は個々に仕切りがあるタイプが6.7ヶ所あったと記憶している。
シャンプー、コンディショナー、ボディーソープからピーリングジェルや泥パックまであって、其々に小さなゴミ箱も置いてあった。
露天風呂もやや狭くて5人浸かったら気まずいかな……でも、ひんやり冷たい空気に滝の音が耳に涼やかで雰囲気抜群だった。
何より身体が芯までポカポカになる素晴らしい泉質で、身も心も癒された。
注意としては、露天風呂内の数段の階段が濁り湯で見えなくて探り探りになる事と所々浴槽床下からポコポコ温泉が出てくるので場所によってお尻が熱ッとなる。
あとこれも濁り湯露天だからこそ、不意に浮いてきた葉っぱにめちゃくちゃビビった(笑)
調べた所によると便秘にも効果があり『やせる温泉』なんて呼ばれている素晴らしい温泉であった。
脱衣場にも冷水機から美容液、クシ等アメニティ類が充実していて施設全体も清潔で気持ちよかったです!ありがとうございました!
そして私はこの日から形振り構わずパジャマを重ね着して、最先端のダサさになったが後悔はない。
ちなみに足の裏とお腹にカイロ貼ってます(笑)
ここから仮眠地である道の駅香りの里たきのうえまで約2時間40分……私達が眠りについたのは深夜1時に迫る頃だった……。
まとめ
旧花田家番屋
住所:留萌郡小平町字鬼鹿広富35番地の2
駐車場:無料、道の駅おびら鰊番屋
営業時間:5月~10月8:00~17:00、11月~4月9:00~16:00
定休日:月曜日※6月第3月曜日~8月第2月曜日は無休だが臨時休業の場合もある
問い合わせ:0164-57-1411
ニシン漁やその歴史を学べる北海道最大規模の番屋。
白金青い池
住所:北海道上川郡美瑛町白金
駐車場営業時間:5月~10月7:00〜19:00、11月〜4月8:00〜21:30
駐車料金:二輪自動車100円、普通車軽自動車500円、大型車(バス)2000円
ライトアップ:水面が積雪で見えない11月1日〜翌4月30日まで基本的に毎日21時まで
晴れてたらめっちゃ青い!(笑)是非過去編の写真だけでも見てみてください(笑)
白髭の滝
住所:北海道上川郡美瑛町白金
駐車場:無料、白金観光センター
ライトアップ:通年
落差は約30m、岩肌から豪快に吹き出しているのは地下水で、日本でも珍しい潜流爆に分類される滝。
湯元白金温泉ホテル
住所:北海道上川郡美瑛町字白金
問い合わせ:0166-94-3333
日帰り入浴営業時間:月~土曜日11:30~21:00、日曜日11:00~21:00
入浴料:大人1000円、6歳~12歳450円
駐車場:有り無料
タトゥー入れ墨厳禁
身体の芯から温まる最高な濁り湯温泉だった。
次回、網走監獄博物館を堪能編!
価格:4000円 |
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