【ぼくのなつやすみ2】昭和50年8月の夏を堪能するアラサーの不定期記録9日目

ぼくのなつやすみ2 9日目プレイ画面 ゲーム
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皆さんこんにちは、アラサーフリーターのmamuです。

PS2のゲーム『ぼくのなつやすみ2海の冒険篇』をプレイする不定期記録、始めた頃はまだ5月だったのに遂に11月になってしまった…。

しかしながら、テレビに映るゲーム画面は真っ青な真夏の空を映している。

舞台は瀬戸内海に浮かぶ富海(ふみ)の町、民宿を営むおじちゃんの家に夏休みの間預けられる主人公の少年ボクくんと共に幼い頃の懐かしさを追体験しようという試みだ。

時は昭和50年8月、ノスタルジックな魅力が詰まった風景の中で個性的な登場キャラクターと送るひと夏の思い出。

さて、今日も冒険へ出発!

一応、前回の様子はコチラ

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8月9日 新たな冒険へ!

この日も朝からラジオ体操を済ませて、食堂にておじちゃん一家と朝食。

…と、その前におじちゃんから嬉しいご報告が。

そう言えば前日である8日に嵐で流れてしまった橋を掛け直しておくと話していたが、その橋が完成したらしい。

おじちゃん仕事が早い!!

タケシ「よし、じゃあ 今日はみんなで奥沢探検だ!」

嬉しそうに弾むタケシの声があまりに無邪気で、ボクくんに憑依する私までワクワクしてしまった(笑)

一斉にはしゃぐ兄弟を静かに見ていたボクくんにも『勿論一緒に行くでしょ?』みたいな雰囲気でタケシが話しかけてくれて兄弟たちと「オ~!」と声を上げるボクくん。

子供たちの大はしゃぎで食堂はいつもに増して明るい空気だ。

ボクくんが富海にやって来て9日目、シゲルは時折好戦的ながら随分と仲良くなったんだなとしみじみ。

タケシ・シゲル兄弟との待ち合わせ場所はまさかの現地集合だったので、朝食終了後さっそく奥沢へ出発!

道中アサガオに水遣りをしながらも、快晴の空の下を駆けて奥沢へ。

奥沢への入り口でおじちゃんが待ってくれていた。

…橋に使う筈だった木材が向こう岸へ届かないって言っていたけど、一体どうやって橋を完成させたんだろう?

「さ!ボクちゃん渡ってみな」

いつもの如く優しく豪快な声色から、おじちゃんは自信満々なご様子。

橋を見たボクくんの感想「不思議なマークの入った丸太橋だね」

おじちゃん曰く『安全第一』という意味が込められているそうだが、この段階で私に橋の全貌は見えていない。

そして、ワクワクと渡った橋の向こうには既にタケシとシゲルが待っていた。

壮大に高鳴るBGMにめっちゃテンションが上がっていた私だが…ボクくんの足元に注目。

…これ電柱やん!!!

前回のプレイ記録を見返してみると、昨日まで確かに立っていた電柱が綺麗に消えていた。

一応、前回のプレイ記録はコチラ

おじちゃんが言ってたスペシャルな橋の掛け方って電柱だったのか…!(笑)

しかしながら画面上のボクくん御一行は、橋の事など気にも留めずにはしゃぎまくっていた。

まぁそうだな、私がボクくんたちと同年代だったなら目の前の冒険に夢中でそれどころでは無いだろう。

久しぶりに奥沢に渡ったと話すタケシとシゲル兄弟ですらハイテンションなのだ。

富海にやって来て9日目の都会っ子ボクくんからしてみれば、これはもう一大イベントに違いない!

普段駆け回っている森よりも一層深い緑、賑やかな蝉の声に既に夏が懐かしい。

タケシを先頭に森の中を進む奥沢探検隊。

初めに発見したのは立派なクヌギの木、ぼくのなつやすみ名物クワガタやカブトムシが捕れる木である。

「僕が見つけたんだ!」と張り切るシゲルに素直に感心するボクくんが微笑ましい。

おいボクくん!新たな木を発見したという事は新たなクワガタを捕獲できるかもしれないぞ!

多分ボクくんのテンション具合からも、私と同じことを考えていそうだ。

早速砂糖水を塗っていると、新たにミヤマクワガタをゲットした!

秘密基地の展望台に登る資格を得るために日々精進している虫相撲、しかしながら未だオニクワガタのどすこいチャッピー以外の精鋭が育たずに伸び悩んでいたので嬉しい新人だ。

しかしながら、今まで探索していた場所より緑が深いなぁ~なんてウキウキしているとタケシが何かを発見。

「洋兄ちゃんのロケットこんなところに落っこちてたんだ…」

洋兄ちゃんとは中学生にしてロケットを自作している、少年の憧れるメカニックお兄ちゃんである。

次のロケット製作費を抑える為に以前打ち上げたロケットの部品を探していると言って、毎日墓場で不審な動きをしていたな…。

ロケットを調べたボクくんが発見したのは、まさに洋兄ちゃんが探していた部品『バルブ』だった。

やったなボクくん!

きっとボクくんも洋兄ちゃんのロケットが真っ直ぐ飛んでいる所を見てみたいに違いない、と言うか私が見たい!後で届けよう。

奥沢探検、色々発見があって楽しい~!なんて思っていると、唐突な試練が…。

「ボクちゃん、ビビらないでちゃんと渡って来いよ!」とのタケシの前置きの後、ボクくんの前に立ちはだかったのは心許ないが過ぎる橋だった。

…こっわ…(私は高所恐怖症です)

橋の中央で怖気づいて転んでしまったボクくんにヒヤヒヤしながらも、勇気を振り絞って兄弟に付いて行く姿に内心拍手を贈った。

偉い、凄いよボクくん。

橋を渡りきった所で今回の冒険はお開きになったのだが、もっと奥に進むとおじちゃん一家の『ワサビ田』まで行ってしまえるとの事だったのでそのまま単独冒険へ出発!

おじちゃんの民宿から見える海とは違う川を跳んで更に奥へ。

この岩場を飛び越えられるボクくん…やはり基礎身体能力が高い。

小学生時代は運動が出来る男の子がモテるのがセオリーなら、もしかしたらボクくんは地元の小学校で人気者なのかもしれないなー。

先程は橋に怯えていたし、きっと今もひとりで心細いだろうに…ボクくんが冒険を経てどんどん逞しくなっているような気がする。

夏休み明けにはもっと人気者になれるんじゃないか?

なんて考えている内にワサビ田らしき場所に到着!

…特に何もなし…。

とは言え、新たな場所にやって来たら自由研究と虫図鑑コンプリートの為に昆虫採集だ!

結果この日だけで新たな昆虫を8種類採集する事に成功。

最近の中で8匹も新種を発見するのは久々の事で純粋に楽しかった。

昆虫を採集した後、更に奥に進むと見慣れない小屋へ辿り着いたのだけれど…どこにも扉が見当たらない。

その代わりに伸びる桟橋を進むと、透明感抜群の湖へ辿り着いた。

…何か吸い込まれそうな雰囲気で怖いな。

桟橋の先端ギリギリに立って平然としているボクくん凄すぎる。

もしかしたらボクくんは泳ぎたかったかもしれないけれど…お楽しみにとっておこう!

決して怖かったからでは無い…(笑)

さて、次にやって来たのは秘密基地。

期待の新人ミヤマクワガタを育てるべく、今日も今日とて挑戦だ。

どすこいチャッピーを支える強力な戦士に育ってくれ!!

……と、期待を込めたのも束の間で、戦歴は1勝1敗まさかの2戦目で敗退してしまった。

おいぃぃぃ……。

ま、まぁでも今日が初戦だし明日に期待しよう…。

とか思っていたら、どすこいチャッピーの対戦相手がまさかのカマキリで、しかもあっさりと敗退してしまった。

私は幼い頃からこのゲームを夢中でプレイしていたけれど、そう言えばカマキリとかとも戦ったなとこの時になって思い出した。

カマキリ……カマキリも捕まえよう。

よし、新たな目標も出来た所でこの日の虫相撲は終了!

洋兄ちゃんにバルブを届けに行こう。

縁側にて暫しのお喋り、内容は切ない物だった。

「ここに一人で住んでるの?」というボクくんの純粋な問いに「オヤジがいるけど、あの人は奥沢淵の炭焼き小屋にこもりっきりだから」と返って来たのだ。

たまにタケシとシゲルが遊びに来るけれど、それ以外はずっとひとりなんだとぼんやり溢した。

ボク「靖子姉ちゃんはまったく来ないの?」

以前、靖子姉ちゃんから洋兄ちゃんとは仲の良い幼馴染であったこと、そして一学年自分の方が年上なのだと気が付いて気まずさから疎遠になった事を聞いていたボクくんは『なかよくすればいいのに』と絵日記に書いていた。

きっと、どこかで2人の事が気になっているのだろう。

洋兄ちゃんは、ボクくんの口から靖子姉ちゃんの名前が出てきた事に驚きながらも今の気持ちを話してくれた。

物心付いた頃からずっと一緒に遊んでいたそうだが、続いた言葉は「あっちが一年先に小学校に上がってから、なんだか僕のことなんかどうでもよくなったみたい…」だった。

「今じゃ あっちは高校生のお姉ちゃんってかんじで、なんだか恐れ多くて声も掛けられないよ」

空元気に寂しそうな洋兄ちゃんの声にボクくんが何を思ったのかは分からないけれど、かつて仲良しだった幼馴染のふたりはすれ違ってしまっているだけなのだと発覚した。

以前この町に友達がひとりもいないと漏らした靖子姉ちゃん、いつもひとりだと話す洋兄ちゃん。

何より、ふたり揃って互いの話をする時に酷く寂しそうなのだから、いつかふたりに会話が生まれる手助けが出来たらいいな…。

…あ、バルブ!

ボクくんがバルブを手渡すと洋兄ちゃんの声は幾分明るくなった。

普段は全く空気を読まず爆弾発言を残すボクくんだが、この時ばかりはナイス!!

頑張ってロケット作ってね!

そこから癒しスポット、診療所のおじいちゃんの所を訪ねてみたけれど何だか元気が無くて、看護師の凪咲さんにも心配されていた。

そう言えば、ここ数日おじいちゃん先生のおおらかな笑い声を聞いていない気がする。

とりあえず肩たたき、元気に長生きして欲しい。

そうこうしている内に、夕方になったので診療所の病室へ。

入院しているお姉ちゃんは、今日も切ないような静かな声でお話してくれた。

ボク「いつも窓の外を見ているけど、何を考えているの?」

「うちの家のこと…うちには女の子が2人いるけど、男の子は1人もいないんだ」

ボク「そうすると、どうなるの?」

「みんなお嫁にいっちゃうと誰もおじいちゃんとお墓に入らないでしょ、そうするとおじいちゃんとても悲しむと思うんだ」

ボク「そういうものなの?」

「うん、まぁ人によるけどね…おじいちゃんと女の子はずっと一緒に暮らしてきたんだから」

もう、ね……何だか儚くて切ない…っ。

診療所を後にした所で強制夕飯タイムになってしまった。

おじちゃん一家の夕食タイムでもおじいちゃん先生が元気が無いと話題に挙がったし、黄昏お姉ちゃん(仮)との会話も意味深で何だか私まで心配だ。

夕飯が終わった後、おじいちゃんのお家を訪問する事にした。

お邪魔しま~す。

ボク「ねぇ、そういえば入院してるお姉ちゃんが…」

「へ?何のことじゃ?」

ボク「診療所の病室にいるお姉ちゃんのことだよ」

「はて?あそこは長らく昼寝以外では使われていないはずじゃが…」

ボク「あれ~?夢だったかなぁ~」

……夢じゃないよ!!!

病室にいるお姉ちゃんは、黄昏時にしか会えないのだ。

一応、証拠にこの日の昼間に訪れた病室。

何処かにお散歩に行っているのだろうか…それとも…。

おじいちゃんの家からの帰路の途中、公園のブランコに揺られる靖子姉ちゃんともお話した。

その昔靖子姉ちゃんのお父さんは『とんでもない物を海で見付けた』と何度も言っていたらしい。

そしてその頃から家の改造を始めたり高価な望遠鏡の話が始まった…と。

何か心当たりがあるのか、考え込む靖子姉ちゃんと終始『?』なボクくん。

靖子姉ちゃんには悪いが、このゲームのサブタイトル『海の冒険篇』に繋がりそうなキナ臭さが満載である。

…何だか今日は切なさ満載の濃い日だったなぁ~なんて思いつつ締めに話しかけたシゲルの台詞にめっちゃ癒された…。

今朝冒険した奥沢についての会話。

「どうでもいいけど あの辺りって、すごくたくさんセミがいたなぁ…。」

本当にどうでもいい!!(笑)

しかしながら…濃い会話が多かった分、そのどうでもよさが最高の癒しになった。

ありがとう、シゲル!

今日の絵日記は奥沢探検の事だった。

新たな場所への冒険に、幼馴染の心情、夕焼けの病室に元気のないおじいちゃん先生…更に抜群に怪しい靖子姉ちゃんの父と本当に盛り沢山の1日だった。

やはり大人になってプレイしてみると、しみじみ感じる人間関係の繊細さとか切なさがあるんだなぁ。

主人公であるボクくんが何処までの事を感じ考えているのかは分からないけれど、大人になって振り返った時にどうしようもなくノスタルジックでキラキラした思い出になっていたら素敵だなと思う。

さて、明日はどんな事をしようかな!

つづく

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