【福井県】北前船主の館 右近家の洋館がジブリみたいに可愛くて本気で住みたくなった!

玄関ポーチ 日本旅
スポンサーリンク

皆さんこんにちは、アラサーフリーターのmamuです!

2023年8月私とルームシェア相手の親友ちゃんは夏 の福井県へと車中泊旅に出ていた。

私が福井県を訪れたのはもう何度目だろう………多分10回は悠に越している。

その度に新たな魅力を見せてくれるのが福井県なのである。

今回ご紹介するのは 「北前船主の館 右近家』!

前々から存在は知っていたけれど足を運んだ事は無 かったというのが悔やまれるくらい良かったのだ!

スポンサーリンク

入館!

日本海を望む道沿いに北前船主の館右近家は建って いた。(写真背後が海です!)

北前船主の館右近家

早速お邪魔します!



右近家の館内は撮影厳禁なのだが、お邪魔して真っ 先に見える囲炉裏の部屋の柱は太く、天井も高くて 深い歴史を感じさせる建物だった。

ちなみに撮影禁止の理由は、この館が未だ右近家の 所有物だからである……凄い。

北前船主の館右近家 入館口

さて、私なりに右近家についてふんわり解説すると、その始まりは江戸から明治頃、船主自らが商品を仕入れて販売する買積み商いを足掛かりに栄華を築き、10代目には現在の損保ジャパン日本興亜の前進である海上保険会社を設立……。

つまり右近家とは、凄過ぎて笑えるくらいとんでも ない実業一家なのである。

友人の家に遊びに行って『ここが家なんだ』と言われたら度肝抜かれる事間違いなしの右近家元邸宅には、そんな栄華の歴史を垣間見る品々が展示されていた。

その歴史もさることながら個人的に印象に残ってい るのは、当時配られていたレトロ可愛いチラシと岐阜の高山陣屋で学んだ雅な釘隠しが施されていた事かもしれない。

そしてこれは余談だが、真夏8月の館内に冷房は無く私達は引くくらい汗だくであった。

なのでお庭が見える縁側で涼んでみたり、数力所設置されている扇風機の前で懸命に涼んだりした。

人様の家にお邪魔して何してんだって感じだが風呂上がりみたいになっていたので勘弁して欲しい。

さて、撮影禁止の資料館を抜けると見えるお庭は和風な邸宅から一変して、和洋が入り交ざっていてめっちゃ可愛い!

右近家裏庭

いや、本館も深い歴史を感じる木造住宅で重厚感が あり素敵なのだがびっくりするくらい雰囲気が変わる!

本館裏にある山の中腹には右近家の別荘があるのだが、そこへ続く階段から漂う素敵な小道感が私の趣 味にぶっ刺さった。

階段

そして石階段をのぼって見えるのがこの別荘!

玄関ポーチ

玄関ポーチから既にそこはかと漂うジブリ感……何あのオシャレな小窓……え、ジブリに出てくるお家みたい………!!

小窓

小高い山の中腹から日本海を一望出来るオーシャンビューに洋館ってだけで堪らないのに、石造りの塀からフェンスまで可愛いなんて強い。

右近家洋館 フェンス

お庭の塀越しに見える街の雰囲気も素敵……!

右近家洋館 庭

お邪魔します!

ワクワクしながら踏み入れた玄関はタイルからやはり可愛かったのだが、何より木枠が素敵な小窓がレトロで堪らなかった。

右近家洋館 玄関

この洋館が建てられたのは昭和9〜10年で築年数は90に近く、この小窓に使われている硝子も当時の製法なので歴史を伝えるように水平線が歪んで見える。

右近家洋館 玄関窓

そしてめちゃくちゃ可愛い鉄格子……!

右近家洋館 鉄格子

この時、洋館で働いている親切なマダムが沢山解説してくれたのだが、ご家族しか訪れないこの洋館に何故鉄格子が設置されているのかは分からないとの事だった。

親友ちゃんとマダムと3人で話した結果「素敵なデザインだし可愛いからかな」という結論に至った(笑)

そして洋館ではちょっとした飲み物(コーヒー、梅ジュース各々300円)が楽しめる!

梅ジュース

甘酸っぱい梅の果肉がしっかりしていて爽やかだった。

暑い夏にも寒い冬にも有り難いサービスな上に雰囲気抜群の洋館でティータイム、優雅……というよりマダムの解説に感心しきりであった。

この洋館は右近家が夏の間別荘として使っていたそうなのだが、そもそも何故建てられたかというと地元の住民達の多くが恐慌で職を失ってしまったのがきっかけ。

右近家11代目が地元の人々を雇い受け、より工期を延ばす為にわざと山の傾斜に洋館を建てたのである。

記録には使役した人夫の総数、石工853人。河野、赤萩の男7516人。河野、赤萩の女 3034人。大工334人。左官214人と残っていて、本当に大勢の人を救ったそう。

富を存分に振る舞う器が凄い。

その内装は細部まで拘られていて、1階広間にはイングルヌックというスコットランド形式の暖炉まであった。

右近家洋館 イングルヌック

これまた可愛い〜!

マダム曰く右近家が訪れていたのは夏なので使用はされていなかったそうだが、それすらも工期を延ばす為だったのかも……なんて思う。

そして純粋に暖炉がある家って憧れる、もう住みたいここ!(笑)

広間では他のお客さんもティータイム中だったので写真は割愛するが、ひとつひとつアーチ状になっている天井とか

右近家洋館 天井

もうセンスが光りまくっているのである。

そして、これまたレトロ可愛い階段をのぼると

右近家洋館 階段

踊り場には船のステンドグラスが嵌め込まれた窓があった。

右近家洋館 ステンドグラス

右近家の始まりは船の商いから、しかし日本船だと色彩に乏しいという事で彩りを考慮して敢えて西洋船がデザインされているんだとか。

さり気なくあるカーテンレールまで可愛いと最早ずるい。

右近家洋館 洋室

2階には立ち入り禁止の広々とした和室と、小さな洋室があった。

右近家洋館 テラス口

そして、その両室からも当然のように望む海。

もう………もう私ここに住む!!!!!(笑)

丸太小屋風のバルコニーも可愛いし、写真じゃ伝え切れないのが悔しいくらい何もかもが好みど真ん中であった。

右近家洋館 テラス

1階はスパニッシュ形式、2階はスイスのシャレー風ながら和室のある和洋折衷……実は遠くから見える洋館の外観が街並みの雰囲気と浮かないように2階部は木材を中心にした造りになっているのだとか。

右近家洋館 外観

どこまでも考え抜かれたデザインはジブリを思わせるレトロさで、マダムに学んだ歴史も相まって最後まで感激し続けだった。

…………そしてこれは余談だが、洋館の歴史に浸り、マダムに沢山の感動とお礼を伝えた私達は実に穏やかに食い逃げしそうになった。

飲み物のお支払いがまだだったと気付いたのはマダムの「……あ、お代!」という声を聞いてからで、何ならマダムも笑顔で見送りかけていた。

良かった、本当に良かった、感激の末食い逃げ犯になる所だった。

その後3人で爆笑しながらお会計を済ませ、必ずブログに書きます!と言って私達は洋館を去ったのだった。

基本情報

•住所 福井県南条郡南越前町河野2-15
•問い合わせ 0778-48-2196
•営業時間 9:00〜16:00
•定休日 水曜日、年末年始
料金 大人500円、小中学生300円
•駐車場 無料

他、ガイドさんのお話しを伺うなら別途1000円です!私達が訪れた際は残念ながら開催されていなかった。

まとめ

という訳で、北前船主の館 右近家について実際に訪れた感想を綴ってみたが如何だっただろうか?

私はこれまでもレトロな建築物が好きで、色々な洋館を巡ってきたのだがここまで惹かれる洋館に出会ったのは初めての事だった。

階段は大嫌いだけど、あの洋館なら本気で住みたい!(笑)

めちゃくちゃジブリの香りがする。

本当は隅々まで写真でご紹介したい所だが、あの繊細でさり気ない可愛さはきっと肉眼で見るに限るだろう。

洋館好き仲間さん!!!福井県の右近家洋館は一見の価値有りです!めちゃくちゃオススメです!!

右近家の歴史も華やかで素敵なので福井県を訪れた際は是非立ち寄ってみて欲しい!

死ぬまでに見たい洋館の最高傑作 [ 青木祐介 ]

価格:1760円
(2023/11/24 21:10時点)
感想(2件)

コメント