【最強の省エネ動物】ナマケモノってどうして野生で生きていけるの…?めっちゃ弱くて可愛い生態

葉っぱとナマケモノ 日常
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皆さんこんにちは、アラサーフリーターのmamuです。

私は昔から動物が大好きで、動物図鑑が最大の愛読書だった。

心惹かれる動物は数え切れない程沢山いるけれど、今回はそんな中でも特にユニークなナマケモノについて綴りたいと思う。

ナマケモノと言えば木に爪を引っ掛けてじーっと何もしない姿が印象的で、動いてもその動作は非常にゆっくりだ。

地球上には多種多様な生き物が生息しているけれど、ナマケモノについては知れば知る程不思議に満ちていた。

と言うか「どうやって野生で生きてるの!?」と笑ってしまうくらい愛嬌に溢れているのだ。

そんな私の大好きなナマケモノについての生態をまとめてみたので、ほっこりと癒しを感じて頂けると幸いである。

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ナマケモノの基本生態

最初にナマケモノの基本的な生態について説明しよう。

正式名称、哺乳網異節上目有毛目ナマケモノ亜目…通称ナマケモノ。

体長は約40cm~70cmの草食動物。

平均寿命は飼育下の御長寿さんで30年、野生だともっと短く長くても20年前後だそう。

現在地球に現存しているのは『ミユビナマケモノ』と『フタユビナマケモノ』の2種だと言われている。

木にぶら下がっている爪(正確には指骨)の数が3本なのか2本なのかで簡単に見分けが可能だ。

生息地域は中央アメリカや南アフリカの熱帯雨林で、昼間はほとんど眠り夜に活動する夜行性の動物である。

生活は主に木の上で行い、週に1度排泄の為に地面に降りる以外食事から出産に至るまで、生涯のほとんどが木の上。

生存競争を生き残る術はかくれんぼ

1日中ほとんど眠っているしのんびりしていて可愛いなぁ~と思うけれど、ナマケモノがその名の通りのんびりしているのには理由がある。

ナマケモノは生存競争の中で争う事を止めて、ただ木にぶら下がり隠れる方向に進化してきた。

実はナマケモノの身体にはほとんど筋肉が無いのだ。

だからニッコリ笑っているみたいなあの表情も別に愛想を振りまいているのではなく、木にぶら下がり重力に引っ張られた結果で、”動かない”というより”動けない”のである。

激しく動かなければ目立たない!という寸法だろう。

ナマケモノは大型のネコ科・タカやワシ等の大型猛禽類など天敵だらけの熱帯雨林で生き残るために、気が遠くなるようなスローライフを送っているのだ。

しかしその成果も虚しく結構な頻度で捕食されている。

そりゃそうだろう、『地球上で最もノロい哺乳類』に認定されているので、捕食者に1度でも見付かれば即アウトなのだから。

激しく動くと死ぬ

先程ナマケモノは身体にほとんど筋肉が無いと話したが、いくらなんでも捕食者に見付かった時は俊敏に動くだろう…と思うだろう。

しかし、ナマケモノは激しく動くと死ぬ。

人間にも過労があるように、どんな生物でも無理に動き続けると死に至る事は十分にある。

だが、そもそもナマケモノは激しく動かずとも”動き過ぎた”くらいで死んでしまうのだ。

ナマケモノは”動き過ぎる”と動いた時に体内で発生する熱エネルギーに身体が耐えられず、高熱を出して絶命してしまうのである…。

…もう…どうしてそう進化したんだと問いただしたい。

満腹でも餓死する

ナマケモノは食事もスローで1日に食べる量は、葉っぱを8g食べれば十分。

そして消化も非常にゆっくりで、エネルギーに変えるには約1カ月かかってしまうのでお腹一杯食べていても消化が間に合わない事もあるのだ。

結果、食べていても体にエネルギーが無くなって餓死してしまうのである。

弱い。

そしてこれは余談だが、あまりに動きが遅いナマケモノは自分の身体に苔が生えてくるのだが、その苔もナマケモノ自身のご飯になる。

究極の自給自足を己が身体で体現するなんて…最早意味が分からない。

トイレに行くのが大冒険

ナマケモノは人生の殆どを木の上で過ごすと先に書いたが、そんなナマケモノが木を降りるのが週に1度の排泄。

熱帯雨林の背丈の高い木から地上へ降り立つ貴重な瞬間だ。

そうして命がけで排泄に地上へ降りたナマケモノは、結構な確率で捕食される。

全力で逃げた所でその速度は僅か分速4m…簡単に捕食されてしまうので最後の瞬間はなるべく痛くないように全身の力を抜いてしまう始末…。

もう、木にぶら下がったまますればいいじゃんと思ってしまうけれど、ナマケモノがそんなリスクを冒す理由はナマケモノの身体に住み着く蛾(ナマケモノガ)との共存の為だ。

ナマケモノガにとってのご馳走はナマケモノの糞であり、その糞を供給する事で毛に養分を運んでもらい、身体に生える苔の成長を促進してもらっているそう。

捕食されるリスクより苔を栽培する事を優先してしまう辺り野生で生きていくのに不向きなんじゃと思ってしまう…。

体温維持する能力を捨てた

ナマケモノは哺乳類でありながら恒温動物では無い。

ナマケモノは周りの気温により体温が変動する変温動物なのだ。

その理由は1つ、体温を維持するにはエネルギーが必要だから体温維持能力を捨てて究極の低燃費を実現したのである。

そこまでして何故…。

もはや風船

ナマケモノの体重の30%を占めるのは消化されて発酵した葉っぱだ。

故に体内にはかなり多くのガスが溜まっていて、最早風船と言っても過言では無い。

その結果、ナマケモノは泳ぎが大得意。

体内にあるガスで水中をプカプカ浮く事が出来るからである。

地上を歩くより泳ぐのが得意って一体…。

ナマケモノから見る人生

と言う訳で、私が知る限りのナマケモノについての生態を綴ってみたが、改めて書き出してみるとその凄さをしみじみと実感してしまった。

苔の栽培の為に命を投げうったり、その最後には自分の死を受け入れ全身の力を抜いてしまうナマケモノ。

地球上には、厚い皮膚を貫く為に強靭な顎に進化した生物や捕食者から逃げ切る為に早く走る足を持つ生物がたくさん存在する。

しかし、ナマケモノは捕食者から隠れる事にのみ特化する進化を遂げたのだ。

究極にゆっくりと動く事で身体に苔まで生やし、捕食者から「…なんだエサかと思ったら違ったのか」と思われるラッキーのみを追求した結果が今のナマケモノなのである。

欠点だらけに見えて、何かひとつに特化するというやり方で未だに野生として生存し続けているのだからもう逆にあっぱれだろう。

まとめ

「どうしてそうなった!」とツッコみたくなる欠点が何故か