【ショック】自宅のボロマンションでインキーした話

ドアノブ 日常
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皆さんこんにちは、アラサーフリーターmamuです。

この話は約2年前に遡るのだが、親友ちゃんとルームシェアを始めた最初のマンションが舞台だ。

このマンションは非常にボロく、後に老朽化を理由に強制退去となった。

その時の詳しい話はコチラで。

そして、このマンションボロい上にセキュリティー面で考えると無防備にも程があった。

玄関の鍵が古いタイプのお手洗い等に使用される、ドアノブの中心をポチっと押し込むタイプの物だったのである。

しかも玄関扉は木製で本気を出せば蹴破れそうな薄さだ。

住み始めてから後付けでチェーンは設置したものの、鍵はやはりポチっと押し込むタイプのまま住んでいた。

内側からドアノブのポチを押し込んで扉を閉じると自動的に玄関の施錠が完了するので、鍵を手にするのは帰宅時だけである。

そんなある日の事。

いつものようにバタンと閉じた扉の音を聞き届けた後に私はハッとした。

振り返るとしっかり閉じている扉を前に私は”鍵を持っていない”事を確信したのだ。

私は通勤に使用している鞄の中に鍵を入れっぱなしにしている事が通常だったにも関わらず、この前日に限っては『しっかり片付けないと』と鍵入れに鍵を仕舞っていたのである。

…鞄の中に鍵が無い。

肌寒い風が身に染みる11月、私は盛大にやらかしたのだ。

私は仲良しな親友ちゃんとルームシェアをしている。

つまり家の鍵は2人共に所持しているのだが、この日は更に不運が重なった。

私が確実に早く帰宅する事を理由に親友ちゃんの鍵もまた、玄関の鍵入れにしっかり入ったままだったのだ。

私はその状況に絶望しながらもフラフラと出勤した。

それはそうだろう、考えても見て欲しい。

知人友人を含めて私の周りにあのマンション程ボロい家に住んでいる人はいなかった。

誰に話したってそのボロさはネタになり、冗談交じりにイジられるのが日課だ。

そんな我が家で高級タワーマンションのオートロックで締め出される、みたいな事が起こるだなんて考えていなかったのである。

…いや、我が家はオートロックではあった。

ドアノブのボタンを押し込みさえすれば自動で施錠が完了するのだから、オートロックだと言って過言ではない。

実質私は薄い木製の扉を隔てて締め出されているのだから。

しかし、世間でイメージするハイテクなオートロックとは明らかに質が違う。

私はその事実を反復しながら自宅へ戻り、再び玄関扉に向き直っていた。

呆然と立ち尽くしてどれくらいが経過したのだろう、私は焦る気持ちをそのままに親友ちゃんに電話を掛けた。

『もしかしたら親友ちゃんが鍵を持っているかも!』という一縷の望みをかけていたのだ。

私はこの日確かに親友ちゃんから鍵を持って行かない旨を聞いていて、私自身も先に帰宅しているから大丈夫だ!と余裕で返していた。

その記憶はしっかりとあるにも関わらず、どうして人は希望を抱いてしまうのだろう。

電話口で事の顛末を聞いた親友ちゃんはハチャメチャに楽しそうに笑っていた。

私と同じくこんなボロ家でインキーなんて事が起きるなんて…みたいな感じだ。

つられて私の口からも笑い声が漏れたのは、自身が犯した失態と現状の滑稽さからだった。

実はこの時には既に老朽化を理由に退居するように指示も来ていて、取り壊される家で鍵を開いてもらうのにお金がかかってしまう事自体が無駄な上に馬鹿馬鹿しく感じたのである。

頑張れば蹴破れそうな扉だというのも歯痒さに拍車をかけた。

もういっそドアノブを破壊してしまおうか…なんて破壊神みたいな思考が脳裏に浮かんでは消えてを繰り返す。

どうせ潰れて無くなってしまうならドアノブくらい…。

しかしそんな破壊神脳と背反して冷静さと理性は健在だ。

取り壊されるとは言え、次の住処も決まっていない状況でドアノブを失うのは恐ろしすぎる。

ドアノブを失うデメリットは以下の通り

・防犯面の著しい低下

・隙間風どころではない寒さ

・ご近所からの好奇の眼差し

そもそもドアノブを失うという事は玄関の施錠が不可能になるという事である。

…それは流石にダメだろう。

この日は風が強かった、外廊下を吹き抜ける風が冷たくて私は自分の間抜けさに心底ウンザリとしていた。

正直に言うとひとりでこっそり泣き笑った。

まさか自宅の玄関を破壊しようか真剣に悩む日が来るなんて…人生とは本当に何が起こるか分からないものである。

幼い頃の私が思い描いた大人の自分像の中に、こんなに真剣にドアノブの破壊を目論む自分等いなかった筈なのに…。

暫くして親友ちゃんは開かずの自宅に帰宅した。

これはあくまでも、取り壊しが決まっていて部屋をどうしてくれても構わないと不動産屋から事前に聞いていたからで、通常の賃貸契約でそんな事は考えないという事をご理解の上で聞いて欲しいのだが…。

木枯らし吹く外廊下でしっかりと成人した大人の私たち2人は、真剣にドアノブの破壊について話し合った。

そうして日が傾き始めた頃に漸く鍵屋さんを呼んだ。

50%50%の破壊と理性が戦った結果、引っ越すまでの安全を選んだのである。

40分程して鍵屋さんはやって来た。

その頃には私たちの身体はすっかり冷え切って震えていた。

何度も謝罪を繰り返す私に親友ちゃんは優しい言葉をかけてくれたので、もう何か泣きそうだった。

それくらい意気消沈していたのだが、やって来た鍵屋さんは随分な無礼者で客の目の前で客本人の悪口をほざく人物だったので呆気に取られてしまった。

この日は風の強い日で、鍵屋の声が聞き取れず「もう一度お願いします」とお願いしたら唐突に話を切り上げられ、背後に私がいるのも関わらず舌打ちの末に悪口を発したのだ。

鍵は開いたけれど請求額は3万円で、踏んだり蹴ったりだった。

今思い返しても自分自身と鍵屋に苛立つので、この時にもし戻れるのなら怒りに身を任せて修羅のごとくドアノブを破壊してしまうだろう。

無事自宅に入室した私はボロくても壁や天井がある事に感謝した。

後に周りの人々からは「ドアノブを壊せばよかったのに」と口々に言われたが、今でも思い出しては壊せば良かったのかなぁとふと思ったり。

今でこそ笑い話だが、鍵屋!貴様の無礼だけは決して許していない。

私は怒りが凄まじいパワーになるタイプなので、怒りが圧倒的な行動力へ直結する。

激昂してパワーがみなぎっている状態で普段面倒な押入れの中とかの掃除をしてしまう人だ。

もしあの時激昂したならば即座にお引き取り願い、ドアノブを引き千切っていたかも。

そう考えると意気消沈しているくらいで良かったのか…?

結局、私たちが家を破壊するというアウトローな行為に及ぶ事は無かったが、どちらにせよ鍵を無くしたりインキーすると大変な事に違いない。

私はあれから同じ過ちを繰り返さない為に鍵の所在を常に把握している。

あなたも外出時はしっかりと鍵の有無を確認し、心地良い日常を送ってほしい。

ちなみに激昂した際に要らぬパワーを発揮する私と類友の人はストレス解消グッズをどうぞ。

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