皆さんこんにちは、アラサーフリーターmamuです。
私は今まで様々な所に家族旅行に連れて行ってもらった事で見事に旅行好きな大人になった。
その中でも私たち家族が愛したのは福井県。
しっかりと旅館に宿泊したり車中泊したり様々な形で幾度と訪れた福井県は、白波が美しい日本海と自然に囲まれた素敵な県だ。
2019年のある日、私はルームシェア相手の親友ちゃんと遠出する事になり、その目的地に福井県を推薦した。
親友ちゃんもまた過去に福井県を幾度と訪れて来たそうだが、その内容はスノーボードや海水浴などでじっくりと観光した事は無かったそう。
それじゃあ、今回は観光しよう!という事で早朝福井県に向けて出発した。
生憎のお天気にポツリポツリと雨が降る中、目指すは福井県立恐竜博物館。
日本はおろか世界の中でも中国にある自貢恐竜博物館・カナダのロイヤルティレル古生物博物館と並んで世界三大恐竜博物館のひとつに数えられている超有名観光地である。
高速を降りると其処はのどかな田風景。
私たちはしょっちゅう高速代をケチっているので下道を行く事が多いのだが、「コンビニでお昼ご飯にしよう」なんて話していたのに辺りにコンビニは無かった。
「…あれ?」なんて言いながらも暫く先に進むと、地元に愛されていそうなローカルスーパーを発見した。
少し焦ったけど助かった~!(笑)
その名もメイト、中々味のあるスーパーだ。
結構車中泊をしているとこういうローカルスーパーが好きになる。
地元密着型なのでお惣菜がめっちゃ美味しかったり、お刺身が新鮮だったり、お野菜が安かったりと普段通っているスーパーとは特色が違うのだ。
節約を兼ねて車内で食事する事が多い私たちには本当に有難い存在だ。
私たちは意気揚々とスーパーメイトへと足を踏み入れた。
店内はそれなりに広く、そして食品から家電家具まで販売している雰囲気あるスーパーだった。
その中で私たちが購入したのは唐揚げ弁当\398円。
本当にこのお値段で良いの!?と思うくらいたっぷり入っていたし、これがめっちゃ美味しかった!
また福井県に来たら立ち寄ろう!と写真まで残していたのだが…。
しかしここで非常に悲しいお知らせが…このメイトは2020年の1月で閉店してしまったのだ。
この記事を書くにあたってメイトを調べたら福井新聞の記事が出て来た。
一度しか買い物していないけど、本当に素敵なスーパーだったのでショックである。
福井県上志比で最後の食品スーパー、創業25年の歴史に幕を閉じてしまったらしい…。
メイトというスーパーが其処にあった事、遠い地に住んでいるけど私は忘れないだろう。
と、話を戻して無事に美味しい昼食を済ませた私たちは再び福井県立恐竜博物館に向かって走り出した。
厚い雲の合間にチラリと青空が見え始める頃、辺りにはチラホラと恐竜の大きなオブジェを見て取れる。
大きくて白いティラノサウルスが見えたら恐竜博物館はもうすぐだ。
草原に佇むオブジェを発見したりするのはそれだけでもワクワクするもので、雰囲気作りから力を入れているんだなと感心する。
駐車場に続く道にも恐竜の骨を模したモニュメントが沢山、これには子供たちも大はしゃぎだろう。
そうして到着した福井県立恐竜博物館!駐車場からめっちゃ広い。
世界三大恐竜博物館だけあってそもそもの規模が広大なのだ。
まだ『密』という言葉が当たり前では無い時代、この日も福井県立恐竜博物館は老若男女沢山の人で賑わっていた。
あちらこちらで恐竜のオブジェが目に付いて早くもテンションが上がる私たち。
入館口の前では白衣姿の恐竜がお客さんをお出迎えしてくれる。
どっかのアラサーが写り込んでいたのでモザイクが若干ホラーテイストで申し訳ない。
白衣恐竜さんは眼鏡まで掛けて随分博識そうだ。
このベンチは撮影スポットとして人気だった。
親友ちゃんと交代で記念撮影を済ませて、早速入館!
一般730円・高大学生420円・小中学生260円
この規模で入館料が1000円を切るのは本当に良心的だと思う。
入館するとまずは地下へと続く長いエスカレーターへ!
何億年前に生きていた恐竜たちが発掘され、また地中深くで展示されていると思うと面白い。
掘り起こされた恐竜も形を整えられて再び地下に潜るとは思ってもみなかっただろう。
と言ってもレプリカも混ざっているけど。
恐竜という謎に包まれた生物に興味を抱き、誕生日プレゼントに大きめのティラノサウルスを希望した風変りな少女はアラサーになってもやはりワクワクとしていた。
ちなみに、誕生日プレゼントは希望通りでめっちゃ嬉しかった。
そうして辿り着いた地下の展示室には全長約15メートルの巨大な全身骨格が!
これを全部掘り起こすのは繊細な作業だろうし、本当に大変そう…。
ちなみに『ボーンヘッド』というこのマカラサウルスはアメリカで発掘されたみたい。
圧倒的な大きさに静かに興奮しながらも、この先で更にテンションが上がった。
私たちを待っていたのは動くティラノサウルスである!
背後を行き交う人々と見比べると大きくて迫力がある。
これでも実寸大の3/2のスケールなんだとか…。
こんなの実際に目の前に現れたら震えすぎて地面に埋まるレベルだ。
というのも先程記載した通り、結構動くし時々唸り声を上げたりするのでリアルな想像がしやすいのだ。
この他にも福井県で発見された『フクイラプトル キタダニエンシス』も唸りながら動く。
福井県で発見された恐竜が動いていたのだし、せっかくならそちらをお見せしたかったが動画しかなかった。
動画内に写る私は満面の笑みでフクイラプトルを見詰めていて、入り口から随分と楽しそう。
お父さんに抱っこされていた可愛らしいお嬢ちゃんが本気泣きしていたので、小さなお子さんには怖いかもしれないけど…。
ここで何故福井県が恐竜の街になり、世界三大に数えられる恐竜博物館を構えたのか簡単に説明する。
時は遡る事1982年、博物館から約7キロ離れた場所で中学生の女の子が拾った石から偶然ワニの歯の化石が発掘されたのが始まりだ。
「ワニがいるなら恐竜もいるんじゃ…?」みたいな感じで発掘を続けると本当に恐竜の化石がわんさか出て来たそうだ。
偶然たまたまの発見というのも凄いけど、それだけで世界三大恐竜博物館にはなれない。
その後日本で初めての全身骨格復元に成功。
それから現在に至るまでフクイラプトル・フクイサウルス・フクイベナートルの3体の全身復元に成功している。
日本の恐竜についての研究が大幅に前進する大変な偉業を成したのだ。
この福井県立恐竜博物館の凄さが分かった所で、早速観覧開始。
先程お客さんたちを威嚇していたティラノサウルスがあられもない姿に…。
やっぱり大きい!
恐竜と言えばやはりティラノサウルス、今で言うライオンみたいなものだろう。
ティラノサウルスは顎の強力さが段違いで約6トンあり、車を粉砕するくらいだと聞いたことがある。
次元が凄すぎて訳が分からない。
ちなみにメスの個体の方が身体が大きいそうだ。
そういうのは今の動物とあまり変わらなくて不思議。
この階には他にもズラリと全身骨格が展示されているのだが、恐竜は基本的に骨格が大きいけど高い天井を見上げるほど巨大な全身骨格まで並んでいて迫力が凄い。
展示品は其々実物の化石を使って復元したり、一部に皮膚とかが残ったままでミイラになっていたりととにかく見応えがある。
巨大な全身骨格の手前にはその恐竜の小さな模型があって、生きていたらこんな感じなのか~と見比べるだけでも興味深いものだった。
途中実物大の模型も展示されている。
親子恐竜、私たち人類が誕生するずっと昔に同じ大地で生きていたのだと思うと不思議な気分だ。
ここは確実に大人も子供も楽しい博物館だろう。
1階展示室を見て回り、2階へ上がるスロープからも違った視点で骨格を眺められて、恐竜の視点を味わっているみたいでワクワクとした。
何より初めて訪れた人は、まず展示されている全身骨格の数に圧倒される筈だ。
2階の『生命の歴史』コーナーから眺めた展示室がコチラ。
ひしめき合うように並んだずっと昔に生きていた生物。
背景が青空だからこそ化石とのコントラストを感じるのかな。
ナイトモードになったスマホで撮影したコチラ。
ワクワクするようなゾクゾクするような魅力で溢れている。
元々恐竜に興味があった私は勿論楽しんでいたのだが、興味の薄い親友ちゃんもかなり楽しそうだった。
「あれ見て!」「おっきいなぁ~」「草食べててんて」とか結構テンションなお喋りが弾んだ。
何よりこの時に撮影した私たちの写真は恐竜におののくポーズや、はたまた骨格が取っているポーズの真似だったりとかなりはしゃぎ倒していた。
話を戻すが、2階の展示室にはこんなのもあった。
『わたしはクジラです』……クジラ?
これが私たちの知るクジラの祖先だとは…。
大きさは大体中型犬くらいだったと記憶している。
恐竜が絶滅した後の地球に生息していて食物連鎖の中でかなり立場が弱かったので、海へと目を向けたとか言われているけど一応所説あり。
この展示室にはそんな今世界に生息している生き物の祖先の骨格が沢山展示されていた。
代表的なのはマンモスとかサーベルタイガーだろうか。
様々な種族が形を変えて今に命を繋いでいると思うと何とも感慨深かった。
あと、恐竜の進化した形が今の鳥類という説もある。
始祖鳥というやつだが、それが事実なら今の鳥は飛ぶために軽量化に進化して骨が空洞だったりするけど骨格を並べると随分違うだろうなぁとか思った。
他にも足跡・卵・糞の化石から恐竜がどうやって子育てしていたのかとか、どういった生態だったのかという展示があったりして本当に面白い。
実寸大の卵のレプリカは妙にリアルで白亜紀の息吹を感じるようだった。
そのレプリカの写真、一応閲覧注意!
他にも隕石や鉱物がズラリと展示されたエリアや実際に本物の化石に触れられたりと惜しみない展示の数々に大満足する事間違いない。
私たちはじっくりと時間を掛けて見て回りあっという間に2時間くらい経過していた。
幼い頃家族で訪れ胸躍らせた博物館、大人になってもやはりワクワクが詰まった場所だった。
当初興味が薄かった親友ちゃんが恐竜に興味を持つようになったのはこの福井県立恐竜博物館の功績がかなり大きいだろう。
親友ちゃんの感想は「面白い、何か凄いな」というシンプルな言葉だったが、「恐竜興味ある」とすぐに返ってくるのだ。
お土産屋さんも恐竜尽くしのラインナップで見ているだけで楽しい!
この時欲しい本があったのだが、何故購入しなかったのだろう…。
これ、めっちゃ面白そうなのでこの記事を書いた事をきっかけに結局買った。
普通にあの時購入していれば良かった。
『もしもの図鑑恐竜の飼い方』
もしも恐竜を飼えるなら、歴史的な事実と科学的根拠を元に作られた図鑑だ。
価格:990円 |
これはめっちゃ想像力を刺激する本だろう、届くのが楽しみ!
私たちはあれやこれやと最後まで見て回り、すっかり足に疲労感を感じながらも笑顔で博物館を後にしたのだった。
2021年現在は入館制限がかけられていて予約制となっているのであなたが訪れる際は要確認!
福井県立恐竜博物館の営業時間等はじゃらん観光ガイドでチェック。次回、福井県の東尋坊と同じ柱状節理の島観光。
「もしも?」の図鑑 恐竜の飼い方【電子書籍】[ 群馬県立自然史博物館 ] 価格:891円 |
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