【ぼくのなつやすみ2】昭和50年8月の夏を堪能するアラサーの不定期記録6日目

ぼくのなつやすみ2民宿の外観 ゲーム
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皆さんこんにちは、アラサーフリーターmamuです。

不定期開催、PS2ぼくのなつやすみ海の冒険篇をゆるっとプレイした記録。

舞台は昭和50年8月、主人公である少年ボクくんが親戚の営む民宿に預けられて過ごすひと夏の思い出だ。

釣りや昆虫採集・海で泳いで町中を駆け回る…そんな風に幼少期を過ごした事が無くとも、どこか懐かしく心揺さぶるストーリーが魅力だ。

自粛に次ぐ自粛で中々外出が出来ない私は、幼い頃に夢中になったこのゲームの世界で存分に駆け回ろうと決めたのである。

前回までの記録はコチラ

5月からプレイし始めて、早くも季節が追い付いてしまった。

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6日目 怪しいお客さん

この日も富海の町は快晴!…と言うかこのゲーム内で雨が降っている記憶が無い。

いつものようにおじちゃん一家と朝食を済ませると、食堂に元気な声が響いた。

これはあれだ、昨日おばちゃんが玄関先で今日か明日かと待っていたお客さんに違いない。

現在このおじちゃんが営む民宿の宿泊客は、長期滞在中のおもしろカメラマン・サイモンたったひとり。

素敵な場所なのに経営は大丈夫なんだろうか…と、少年に憑依するアラサーは密やかに心配していたのだ。

おばちゃんとの立ち話から女性のひとり旅だそうだけど、ボクくんはここにやって来て数日で人見知りをしなくなったので、新しい出会いがまたかけがえのない思い出となるだろう。

民宿の子さながらに当然の如くお客さんを出迎えるボクくん。

そこに立っていたのは頭にバンダナを巻いたお姉さんだった。

腕組みをしながらふてぶてしい態度で、君は大学生なのか?と問うボクくん。

確かにこの町にはいない年齢層のお姉さんじゃないだろうか。

本人も満更ではなさそうだったけれど、どうやら大学生ではないみたいだ。

所々垣間見えるボクくんの『もしかして嫉妬してる?』とか『悪い男の人に騙されちゃダメだよ』的な純粋故のぶっ飛び発言にもしっかりツッコんでくれそうな人で安心した。

どストレートの「変なガキ!」にも動じないボクくんは将来大物になるだろう。

名前は芳香(よしか)さん、元気に名前を教えてくれた後颯爽と去っていった。

ボクくんが付けたあだ名が女子大生なので、芳香さんは以下女子大生と呼ばせてもらおう。

夏休み中沢山お話して仲良くなる事を心に決める。

と言う訳で、早速女子大生を追って民宿の2階へ。

先程別れたばかりの少年が早くも自分を訪ねてきたら、そのグイグイ感で圧倒してしまうだろうか…とか考えていたけど、逆に民宿に到着してすぐに部屋に籠らず共用スペースのキッチンでキュウリを切っている女子大生の姿に私が圧倒された。

しかも「キュウリ食べる?」とおススメされてしまったので、とりあえず頂いておいた。

見習いたいくらいの順応性だ。

何度話しかけても永遠にキュウリを勧められるので、一旦退散。

今日は何をしようかな~と考える前に、この世界で一番の信用度を誇る占い少女光ちゃんの元を訪れる事にした。

光ちゃんの占いを聞いておけば、この日起こる面白い出来事に遭遇できるという驚異的な能力を持っている。

しかしこの日光ちゃんはいつもの公園にいなかった。

光ちゃんは、この町で唯一の少女だが男の子が大嫌いだと発言している通り、おじちゃん家のやんちゃ坊主たちタケシとシゲルと一緒に遊んでいる所も見た事が無い。

いつもひとりで公園に座っているので誰かと遊んでいるのなら喜ばしい事だが、占いは必須なので捜索に出発!

過去にプレイした記憶を手繰り寄せて、ひょっとしたら…と足を運ぶと光ちゃんは靖子姉ちゃんと海岸に座っていた。

早速ご挨拶。

泳ぎが得意なの?と質問したボクくんに、靖子姉ちゃんは「当たり前でしょ」と答えてくれた。

昔は遊んでいてお腹が空いたら海に潜って何かを採って食べていたらしい。

高校生にして穏やかで大人びた少女である靖子姉ちゃんからは想像も付かないワイルド過去だ。

海で採れたての海鮮って絶対おいしいだろうなぁ~!私がやったら密漁だけど…。

私も昔は公園の花の蜜を吸ったり木になっているグミの実を食べたりしていたな。(大阪市内在住・時代は平成)

友達は誰もそんな事をしていなかったので、私はかなり野性的に見えていただろう。

一応、飢えを凌ぐ目的ではなかったとだけ残しておきます。(笑)

そして肝心の光ちゃんはと言うと、物思いに耽っていた。

「あーあ、どっかにカッコいい男の人でも落ちてないかなぁ?」って…相変わらずおませさんである。

そう言えば、光ちゃん姉妹と並ぶとボクくんの肌がコンガリ焼けてきている事に気が付いた。

しっかり占ってもらって、いざ再出発!

この調子で夏のちびっ子黒肌大会で優勝を狙おうではないか。

まぁ、そんなイベントは無いので置いておき、道中立ち寄ったおじちゃん家の居間におにぎりがあったので食べておいた。

テレビからは『8月6日、30前年の今日…』と広島の事が放送されていた。

そうか、この昭和50年当時はたった30年しか経っていなかったのだな…。

こういうストーリーとは直接関係のない細かい部分こそ、ぼくのなつやすみというゲームの魅力だなぁと個人的に思う。

さて、ボクくんと共に思い切り遊ぶために再びカンカン照りの外へ。

とりあえず虫相撲をする為に秘密基地を目指していると、先日と同じ場所でロケット中学生こと洋兄ちゃんを発見した。

どうやらまだまだロケットの部品が見付かっていないらしく、今日も今日とて捜索中との事。

そして洋兄ちゃんはボクくんに、どうしてここにいるのかと素朴な疑問を投げかけた。

ボクくんはお母さんが臨月の為に夏休みの間中だけ親戚のおじちゃんの家に預けられている。

それを聞いた洋兄ちゃんは随分安堵した様子だ。

「相楽さん家じゃなくて良かった」って…相楽さん家とは所謂洋兄ちゃんと疎遠になっている幼馴染の靖子姉ちゃんの家である。

ここにきて初めて幼馴染がお互いの存在をどうあれ意識しているのだと確認できた。

とは言え、今はどうにも出来ないので少しずつ2人の仲が近付くのを見守ることにしよう。

その後奮起した虫相撲はと言うと、ボクくんのオニクワガタ通称どすこいチャッピーが驚異的な力を発揮した。

驚異の12連勝でタケシとシゲル兄弟が仕向ける刺客を次々と蹴散らした。

…うーん、それはいいんだけど第二の戦士が中々育たない…。

秘密の展望台に上がる為に、引き続きクイーンカブトを倒す戦士募集中。

秘密基地での胸アツバトルに興奮した心を落ち着かせる為に次に訪れたのは、いつもの診療所。

おじいちゃん先生と看護師の凪咲さんの掛け合いに毎回ほっこりするのだが、この日もかなり癒されてしまった。

昔は内科の専門医だったというおじいちゃんに『切らないで治しちゃうなんて超能力みたい』だと実に可愛いコメントを残したボクくん。

それに対しておじいちゃんは「そう言われてみればそんな気がしてきた」って…はぁ~お茶目で癒される。

「先生って、なんだか子供みたいですね」なんて言った凪咲さんの声色も優しくて、ボクくんも穏やかな時間を過ごせたのではないだろうか。

次にふらりと立ち寄ったのは無人の靖子姉ちゃん家、この家のインテリアとかめっちゃ可愛くて大好きなのでお目通し中のあなたに見て貰おうと思ったのだが、もし自分でプレイしたい人がいたら楽しみが減ってしまうかなと思ったので、載せるのはやめる事にした。

気を取り直して、再び民宿2階の客室へ!

以前は空室だった2号室に女子大生の姿があった。

開口一番「ノックも無しに部屋に入ってくるわけ?」と注意を受けた。

やはりこの女子大生、ボクくんを叱ってくれる貴重な存在だ。

その口調が少し冗談めかしている所も素敵。

それにたいして「だって子供だもん」と返すボクくんは、子供である立場を武器に出来るコナン君的な少年であると発覚した。

自身が子供の頃にプレイしていた時は何も思わなかったけど、ボクくんってこんな子だったけか?(笑)

もっと当たり障りのない平凡な少年のイメージを持っていたが、違ったみたい。

話を戻して女子大生との会話の中で、どうやら今回は旅行ではなく仕事でここに滞在している事、そしてその仕事がいつ終わるか分からないという事が分かった。

そして部屋の隅に山積みにされてる新聞にはこんな記事が…。

『金かい強奪事件、未だ進展なし』

……ほーん…。

事情は知らないが、何やら怪しいお客さんである事には違いない。

この後、強制夕食タイムに入り、靖子姉ちゃんと光ちゃん姉妹は民宿にお風呂を借りに来ていた。

「お風呂お風呂ー!」と可愛くはしゃぐ光ちゃん。

一方、食後に頭を悩ませるシゲル…。

「うーん、なんでわざわざうちのお風呂に来るんだろう…?」だって。

ボクくんはそんなシゲルを心底不思議そうに見つめていたけれど、無関係のアラサーは悩める少年にニヤッとしていた。

ちなみに、深い理由は無いと思う。

その後再び民宿2階へ向かった私は最早女子大生のストーカーだ。

字面だけでかなりヤバいが、ゲーム内の話なので見逃して欲しい。

共有スペースでサイモンと語らう雰囲気が、ボクくんから見ると大人っぽくてかっこよく見えるかも。

さり気なく真ん中の空いている椅子を陣取り、会話に飛び込み参加するボクくんからは民宿にやって来た当初の都会っ子で引っ込み思案な様子は微塵もない。

むしろその積極性は強引ですらあるな。

そんなボクくんの目の前で繰り広げられた会話は主に、女子大生がサイモンへ名前や出身地などの質問を投げかける形だ。

ここでサイモンのファーストネーム、出身地を知った訳だがそれよりも、流暢な日本語を話す理由が『日本語の先生がいるから』というもので、女子大生はすかさず

「先生ってもしかして彼女?」とぶっこんだ。

思わず身を乗り出すボクくんと私。

「うーん、いじめないでくださいよ」って…もう、否定していないじゃないか!

隅に置けないなサイモン…幸せを祈っている。

面白い話も聞けたことだし、タケシと話してから眠ろうと思ったら家の中にいないので、外を探していると道の端に佇んでいた。

「うちに全然知らないお客さんが泊まるのって珍しいなぁ…」

「うちの民宿は基本的に自炊だし来るのは以前来たことのあるお客さんばっかりなんだけどな」

……ほほーん。

タケシがここに佇んでいた理由はよく分からないが、女子大生の謎が益々深まった。

やはりあの女子大生には何かがある。

この日のボクくんの絵日記は女子大生の事だった。

と言うか、振り返って見るとめっちゃ女子大生に付き纏っていて怖いな!

一応、アサガオの水遣りや釣りもしていたし、昆虫採集も順調に進めているので他の事もしている筈が…。(笑)

その証拠に最後におじいちゃん先生との会話を。

最近若かりし頃の奥さんの夢をよく見るそうだ。

自身が見ているのに気付いたら、こちらを見てにっこり笑うその姿を一生忘れられないだろうと思っていたと。

そして、「本当になってしまったのぉ…」と呟いた。

おじいちゃんの胸には今も奥さんがいるんだな…と、実はこの日一番感慨深かった会話である。

はい!こうして女子大生へのストーカーから気を逸らした所で今回はおしまい!(笑)

つづく

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