【岐阜県6】飛騨高山古い町並みと高山陣屋に江戸を感じた車中泊旅

高山陣屋 日本旅
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皆さんこんにちは、アラサーフリーターmamuです。

自粛が明けたタイミングで車を走らせて念願だった岐阜旅行へやって来た私と親友ちゃん。

大阪との気温差に驚いた寒い車中泊の夜を越えて、2日目の観光でやって来たのは飛騨高山の古い町並み。

宮川朝市での食べ歩きを経て、いよいよ雰囲気の良い町を歩き出した。

前回の飛騨高山グルメ食べ歩きの様子はコチラ

現在に現存している古い町並みは、商人の町として江戸初期から栄え始めたそう。

江戸の景観を現在に残す雰囲気抜群の町並みの特徴として見られるのは、写真にも写っている出格子だ。

道路側に面している部屋の多くは商品を陳列して客に見せる『ミセ』と呼ばれる部屋だったそうだが、80~90年前に店仕舞いした商店が多く、その際に出格子が取り付けられたそうだ。

ずらりと軒を連ねる商家の町並みは、同色の格子が取り付けられる事で日本特有の美しい風景を生んだのだ。

現在は雨どいが取り付けられる事も多く軒先が不揃いになってしまっているけれど、その昔は屋根から側を通っている水路に雨水がそのまま落ちるように建設されていたので、それはそれは規則的に軒が揃っていたらしい。

その姿を現在見る事は叶わないけれど、それでも赴きある雰囲気は損なわれていない。

もう歩いているだけで楽しい~!(笑)

ちなみに、古い町並みでは路上喫煙&ごみのポイ捨ては禁止。

わんちゃんのフンを放置するのも厳禁で、違反すると罰則を受ける可能性もある。

通常の町中でもモラルある行動を取っている人には特に気にする項目では無いだろう。

今これを読んでいるあなたもきっと気にしなくて大丈夫!

ただ一応そういう取り組みで美しい町並みを保っているんだな~程度で良いだろう。

と、ここで大行列が出来ているお店を発見。

飛騨牛握りの『こって牛』と言えば町歩きグルメで有名なお店だ。

「結構並んでるね…。」なんて会話を交わした私たちは、こって牛さんを横目に真向かいの飛騨牛握りのお店へ立ち寄った。

待ち時間大嫌いなせっかち気質…。

創業明治23年のお食事処『坂口屋』さん!

店頭で飛騨牛握りを受け取って、小さな出入口を屈み入ると何とも素敵な空間が待っていた。

奥にはお座敷のお食事処もガラス張りで覗き見えて、美味しい飛騨牛が提供されているのだろう事が分かった。

自然と期待値が上がる。

3種類ある握りの内、一番高価だった『飛騨牛プレミアム寿司』¥900円を奮発してしまった。

早速いただきます!

…めっちゃ美味しい!!!!

肉好きのふたりは静かに歓喜した(笑)

分厚くて肉感が凄い、しかも上質な脂がしつこくなくて舌に甘みが広がった。

もう噛まなくてもとろけるお肉…絶品でした、ご馳走様でした!

食べる事も旅も好きな私たちにとって、古い町並みは最高の観光地だ。

そう言えば、沢山あった地酒屋さんの軒に丸っこい物を見付けたのだが、どうやらこれも飛騨高山の古い町並みの特徴らしい。

杉の葉っぱを玉にしたこれは『酒ばやし』というそうだ。

この酒ばやしを軒先に吊るす事で「搾りを始めました!」と新酒が出来た事を周囲に知らせる物だそう。

これを知っているだけで、「お、新酒が出来たんだ!」と町歩きも随分楽しくなる。

私は個人的に吊るされた丸い物が好きなのでウキウキした(笑)

私たちの背中を追い抜いていく人力車からは風情が溢れ、賑やかな観光客の気配すらも心地良かった。

この日も幸い天候に恵まれていて、本当に良かった。

前日より随分ひんやりと気温が低かったこの日、もし曇り空だったなら半袖の私たちは凍えていた事だろう。

何処を撮っても絵になる町並みを私たちは嬉々と進み、全国で唯一現存する郡代・代官所『高山陣屋』に到着した。

高山陣屋

・開館時間
3月1日~10月31日 08:45~17:00
11月1日~2月28日 08:45~16:30
・休館日
年末年始 12月29日~1月3日
・入館料
大人¥440円 高校生以下無料
各種手帳をお持ちの方 無料

早速入館料をお支払いして、いざ高山陣屋へ!

1692年から176年間江戸時代の執務が行われてきた建物で、今で言う所の県庁や市役所的な仕事をしていた場所だ。

暖簾が掛かった正面入り口はお付きの人を含めてお代官様しか潜れない貴重な所だったのだそうだが、現在は観光客が潜る事が出来るようになっている。

幕末には全国に60カ所あったと言われる代官・郡代所の中で当時の主要な建造物が残っているのは現在この高山陣屋だけ…と言うだけでその貴重さが伝わるだろうか。

昭和4年(1929)に国史跡に指定されたが、明治以降も飛騨の行政中枢であり続けて昭和44年(1969)まで県事務所として高山陣屋が利用されていたそうだ。

県事務所が移動した事をきっかけに江戸時代の姿に復元、一般公開する為の補修事業が開始して26年の歳月をかけて江戸時代の姿が再現されたそう。

と言う訳で、江戸時代当時お代官様しか潜れなかった大きな扉を潜った私たちは、お代官様気分で記念写真を撮った。

正面入り口左手にある何回りも小さなこの出入口は、お代官様のお付きの人が潜った扉だそう。

更にお代官様が高山陣屋にやって来る事は滅多に無くて、年に4回程しかこの門は開かなかったのだとか。

私たちが繁々と見学している様子を見ていたスタッフさんが「じっくり見てくれて嬉しい」とご厚意で教えてくれたのだ。

実のところ高山陣屋にはボランティアのガイドさんがいて、その事細かなガイドも有名なのだが、コロナ禍をきっかけにガイドが出来ないのだと残念そうにお話してくれた。

私たちがあまりにも熱心だったそうで、ご厚意で入り口付近のみ少しガイドを頂いたのである。

言われてみれば私たちの背後を何組も通り過ぎていて入口から立ち止まっているのはこの時私たちだけだった…本当に有難い!素敵な出会いだった。

ポツリポツリとQRコードを読み込むタイプのガイドはあるものの、ガイドさんの情報量には遠く及ばないのだろうなぁ…改めてコロナを憎く思う。

さて、高山陣屋へ足を踏み入れて最初に目に入るのがこの、玄関之間の『青海波大床(せいかいはおおどこ)』

元々は襖絵に用いられていたこの波形を模った模様は、海の波のように永遠に平和な時代が続くようにという縁起の良い願いが込められているのだとか。

その模様をお代官様仕様にどーんと大きく設置したのかな~なんて会話を弾ませる。

そして、打った釘の頭を隠す飾り金具にも江戸時代を感じる事が出来た。

真っ直ぐにこちらを向いているウサギさんの釘隠し!

江戸の当時にもデザイナーみたいな人がいて『真向兔(まむきうさぎ)』という釘隠しのデザインが流行したそうで、この高山陣屋の他に京都の伏見奉行屋敷の襖の引手に使用されていたり全国各地で見られるデザインなのだそうだ。

これ、見学中に色々なお部屋を見て回ったけれど、本当に色々な所に使用されていて真向兔を探すだけで楽しかった!

玄関之間の真向兎さんを通り過ぎると今度は広い空間へ。

畳の香りが落ち着く~。

ここは、所謂執務室だそうで地位の高い人の執務室、地元役人の執務室、と階級ごとに部屋が区切られていて身分差に厳しいのだろう印象を受けた。

と言う訳で、江戸時代の面影を辿る高山陣屋の見学は始まったばかりだが、少し長くなってしまったので今回はここまで!

次回、高山陣屋の奥へ進む他にも色々詰め込む完結編!

ここまでお目通しいただいたあなたが興味を惹かれたり、雰囲気を楽しんで頂けていると本当に嬉しい。

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