2023年5月、大阪を出発したのは22時を過ぎた頃……群馬県を目指して片道7時間30分のドライブが始まった。
これはルームシェア相手の親友ちゃんと車中泊で旅するのが趣味の私が、移動も合わせて5泊6日で群馬県を堪能した旅の記録である！
群馬県3日目、有名温泉地伊香保にて源泉100%の贅沢温泉で芯までぽっかぽかになった私達は、次いで志賀草津高原ルートドライブへと出発した。
一応前回の様子はコチラ
志賀草津高原ルートとは？
国道292号線、通称『志賀草津高原ルート』をご存知だろうか？
群馬県草津から県を跨ぎ長野県湯田中まで約43㎞続く絶景ドライブコースである！
渋峠の標高は2172mと国道標高日本1であり、活火山である白根山が作り上げた圧巻の自然の中を走り抜ける事が出来るのが何よりの魅力だ。
ドライブコースから見える景色は、その特有の自然環境から上信越高原国立公園として保護されている。
そのドライブコースは自然豊かで様々な見所があり、GW中までが見頃の雪の回廊や白根山山頂の湯釜、湿地等まるで異星のような絶景が待っているのだ！
ただ、その標高の高さ故にGW時でも路面凍結の恐れがあり特にトンネル内のスリップ等気を付けなければならない点も多々ある。
活火山なので活動が活発になれば通行規制がかかる事だってあるのでドライブする際はお気を付けて！
絶景ドライブ！
私達が前回駆け足で伊香保温泉を後にした理由はここにあった、天気予報によればこの日の夕方辺りから雨予報だったのだ…ッ。
何とか間に合って欲しい！！と本意気で願いながらも眺める車窓は徐々に上り坂になり、山中を抜けると途端に景色は色を変えて私達は「わぁ〜！」と歓声を上げた。
心地よく開いていた窓からは硫黄の香りがして、現実味の無い絶景が広がっていた。
コントラストになっている黒い部分は自然そのままの火山岩。
土とも岩肌とも雰囲気が違う白っぽいこの辺りは『殺生河原』と呼ばれているそうで、一帯に草木が少ないのは硫化水素ガスが噴出していて生き物が生息出来ないからだそう。
なのでこの辺りは窓を閉めて途中駐車も厳禁だと看板が立っていた。
地球が生きる雄大さが次々と車窓を流れて私達のテンションは最高潮である。
見上げる空が近くて自然の他に何もない。
ここが活火山だからか、それとも標高で背の高い木が生息出来ない森林限界を迎えているのか見渡す限り背の低い草木しか無い風景は何とも不思議だった。
伊香保では新緑に葉が揺れていた筈の季節に、まるで季節が巻き戻ったみたいに丸裸の木々が益々不思議な気分にさせる。
私達は終始大興奮でドライブしていたのだが、確かにその目で見ている筈なのにその全てに現実味が無かった。
その感覚が文章や写真で何処まで伝えられているのかわからないけれど、とにかくめっちゃくちゃ感動したのである！！！
私は「異星っぽくない！？」と大興奮した(笑)
親友ちゃんも私と同じく感動したらしくその現実味の無さに「作り物みたい」と言っていた(笑)
徐々に高くなっていく標高に見下ろす景色が雄大で綺麗〜！山肌にはチラホラと雪が見えてきた。
途中左手に組木道が整備された湿原も見えて、昔から湿原に並々ならぬロマンを感じる私としては是非立ち寄りたかったのだが今回は見送る。
基本的に道は曲がりくねっていたが、車酔いしなかったのはそれだけ夢中だったからだろう。
この辺りに広い駐車場があり雰囲気的に湯の釜が見られる所っぽかったけど、火山の活動レベルで閉鎖されていた。
噴火時の避難シェルターもあって、地球の息吹を深く感じる。
そしてチラホラ積もっていた雪が固まっているエリアに差し掛かると眼の前にGW中までが見頃の雪の回廊が待っていた。
この写真を見てあなたは何を思っただろう……実は2023年のGW時に訪れた私達が見た雪の回廊…………めっちゃショボかった！！！(笑)
本来は5〜8mはあるそうだが、この時の雪の高さはおそらく2mも無く距離も無い……っ。
ナビ上ではしっかり『雪の回廊』と案内があったが「ほんまに？！？！」と爆笑してしまうくらいであった。
多分見頃の終盤だったのだろう……ショボい！！！(笑)
観光後に写真を見返した私達は雪の回廊の写真写りの良さにびっくりしたものである。
帰り道なんて2人共に雪の回廊を通過した記憶もなくスルーしてしまい「えっ……幻やった？」と戸惑うくらい。
そんな盛り上手の雪の回廊を通り過ぎると駐車場があったのでとりあえず駐車して辺りを眺めてみる事にした。
右手の雪が雪の回廊、目前に北アルプスを見渡せてその広大さに圧倒される。
そして気が付いたのは驚く程静かだということだったのだ。
何というか、声を発しても声がその場に留まっているみたいな不思議な感覚……反響する対象が無いからか本当に耳に付くほど静寂だった。
私達は暫く美味しい空気を吸い込んでただ景色を楽しんでいたのだが、ここにきてポツポツと雨が降ってきたので引き返す事に。
ずっと上ってきた道が見えているだけなのにワクワクしたのが印象的。
凄く高い所まで来たんだなぁ……。
ただただ嬉々としながらドライブした道程も行きと帰りではまた違って見えて、それもまた楽しかった！
基本情報
ナビに『志賀草津高原ルート』と入力してもいまいち場所が出てこない。
なので『渋峠』とか『白根山湯釜』と入力して後は道なりに進めば大丈夫！
通行料金は無料、途中道の駅があったりもするし何せ異星的な景色の連続なので飽きずにドライブを楽しめるだろう。
注意点は以下の通り！
通行出来るのは春から秋にかけてのみであり11月中旬～4月下旬は雪の為に通行止め。
更には、白根山付近は火山の活動状況によって通行規制があるので事前にこちらで通行状況を調べてから向かおう！
まとめ
という訳で、今回は志賀草津高原ルートをドライブした感想を綴ってみたが如何だっただろうか？
私達としては本当に凄い景色や、香る硫黄臭に無音の世界に圧倒されて感動だった！
それが写真と文章で一体どれほど伝えられているかわからないが、ドライブ好きとしては最高の経験になった。
親友ちゃんも「絶対また行きたい！」と感激した様子である。
何せ雄大な自然が相手なので通行規制はあるものの、それを踏まえても実に充実した時間だった。
全国のドライブ、ツーリング好きさんには是非一度は走って頂きたい！！！
ここまでお目通しありがとうございました！あなたに志賀草津高原ルートの迫力が少しでも伝わっていると幸いです！
次回、最高にユニークな動物園 草津熱帯圏編！
コメント