皆さんこんにちは、アラサーフリーターmamuです。
10月の終わり大阪から三重県へ車中泊旅に出発した私とルームシェア相手の親友ちゃんは、2日目のこの日三重県亀岡市にある江戸の町並み関宿へとやって来ていた。
実際に武士が宿泊していた旅籠の玉屋歴史資料館を楽しく堪能した私たちが次に目指したのは『関まちなみ資料館』!
一応、前回の様子はコチラ
前回訪れた関宿旅籠玉屋歴史資料館と関まちなみ資料館は共通入館チケット大人300円なのだが、資料館と資料館との距離は歩いて5分~10分くらいだった。
玉屋資料館で学んだばかりなので、町並みを歩いていても沢山の人々が闊歩する様子を想像してみたり。
道中こんなのが立っていた。
ここが東海道五十三次の関宿である事、そして国の重要伝統的建造物保存地区であるのだと彫られていた。
江戸時代から明治期にかけての町屋が約200も軒を連ねているのだ、もう歩いているだけでその雰囲気を存分に感じる。
遠くに見える山の光景も江戸の当時から変わっていないのだろうなぁ~なんて思いつつも、町家を再利用したお洒落なお店の数々にもめっちゃ惹かれた。
関宿みたいな古い町並みにはこれまでも訪れてきたけれど、しっかり歴史的でありながら観光色が色濃過ぎない控えめ故の魅力みたいな物を感じた。
他にも古民家カフェとかお食事処もチラホラ見掛けたのだが、前回訪れた旅籠玉屋と並んで謳われていた関宿の三大旅籠のひとつである『会津屋』は現在雰囲気抜群のお食事処になっていた。
山菜おこわが有名らしい。
他にも江戸時代から続く老舗の和菓子店から、お洒落な雰囲気のリノベーションカフェまで色々あったので次はゆっくりお茶とかもしてみたいなぁ~。
なんて会話を交わしている内に次の資料館『関まちなみ資料館』へ到着!
この資料館は関宿を代表する江戸時代末期に建築された町家建築のひとつで、実際に町家で使用されていた道具・歴史資料が展示されている。
外観は後程お見せするとして、最初にご紹介したいのが明治時代の自転車!
この見るからに古い自転車は、明治10年代(1877~1882)に制作された物で徒歩が主な移動手段だった当時では貴重な物なのだそう。
自転車が一般に普及し始めたのが昭和に入ってからだと考えると、その貴重さがぐっと増す。
いつか今普通に使っている自転車もこんな風に展示されたりするのかな~だとしたら面白い!
さて、このまちなみ資料館は本当に一般の人が住んでいた町家の建物であるのだが、『ようこそ』とお迎えしてくれた説明書きには『狭いし、夏は暑いし冬は寒い』と書かれていた。
こちらの資料館もまた、靴を脱いで内部にお邪魔できるのだが…いや、狭いって!?
この細い廊下までも奥行があったのに、その奥にもまだ続いている上に中庭まであるじゃないか。
もうね、雰囲気が抜群だった。
と言うか、この廊下の横幅の狭さや漂う雰囲気には不思議な魅力があった。
この奥にも展示があるのだけれど、この写真から空気を感じて頂けると嬉しい。
注意として、床がピカピカに磨かれているので多少滑ります(笑)
そしてこの廊下の奥にも展示スペースがあって、そこには本物の高札が展示されていた。
一応翻訳というか…されているのだけれど、私には意味を汲み取る所までは出来なかった…。
他にも、関宿で暮らしている人々がどうやって町並みを保存しているのかとか、重要伝統的建造物保存地区になるまでの歴史などが紹介されているのだが、その中でも関での暮らしについての説明書きが個人的に気になった。
訪れる私たちからしてみると、素敵な町並み・素敵なお家!だけれど、実際に住んでいる人たちからするとやはり暮らし辛さを感じる訳で。
新しい生活形式にしっかりと対応した内装と古き良さを融合した住まいが求められている、と書かれていたのだ。
そりゃそうである。
空いていたという事もあり、実際に町家に住んでいるという受付のお姉さまが色々とお話してくれたのだが、やはり不便だと言って出て行く人が増えたと漏らしていた。
外装の修繕も補助金は頂けるけれど、勝手には出来ないし…と生の声まで聞く事が出来た。
それでも、若い子がリノベーションしてお店をしてくれたりして盛り上げてくれているから頑張らないとね!と明るく締めくくられたので内心安堵。
京都の町屋と同じように奥に長く『ウナギの寝床』なんて言われる形式の町家は、家の横幅に課せられる税金を抑える為に生まれた構造なのだそうだが、現在関宿の町屋に住んでいる人たちは歴史的景観を崩さないように家の裏に車庫を設けてお洗濯もそちらに干していると教えてくれた。
自分たちの暮らしとは違った色、そして努力があって素敵な景観を保って頂いている事に感謝である。
こちらも解説頂いたのだが、昔の薬局から寄付された物だそう。
立派な百味箪笥(ひゃくみだんす)!
その名の通り漢方みたいな薬草とかが100種類入るタンス。
味があり過ぎる、個人的にインテリアとして欲しい。
個人的に購入したら物凄い値段がしそうである…。
この収納が付いた階段も機能的でいいなぁ~(笑)
この素敵階段箪笥…登って2階に上がれてしまうのだから、めっちゃはしゃいでしまった。
こちらも綺麗に保存されていて、面白かったです!
私たちは資料館を見て回り、とうとう閉館時間が近付いてしまったので出入口へ向かうと、先程のお姉さまが悪戯に笑いながら大きな木戸を閉じてしまっていた。
私たち「!?」
お姉さま「ここから出れるよ~(笑)」
私たち「おぉ~!!」
どうやら、私たちが熱心に見学している様子から普段ならお姉さましか潜れない扉を潜らせて頂けるという事で、私たちは大はしゃぎで低い木戸を潜った。
他にも大きな木製の雨樋を下ろす様子まで見せて頂いたり。
資料館前に残されているベンチみたいな『しょうぎ』のお話も、めちゃくちゃ重いから最近は晴れた日は折りたたまずそのままにしていると教えてくれた。
これは本当に私たちのタイミングでたまたまなので、このブログに記載されていたからと強要することは絶対に無いようにお願いしたいのだが、ガイドさんでもないのに色々な事を教えてくれたお姉さま、本当にありがとうございました!
本当に良い体験になって、面白かった。
この時時刻は17時の少し前、資料館が閉館する時刻手前だったのだが、辺りのお店も大体17時くらいに閉店するみたいで通りは一層静かになっていた。
そんな中、私たちが立ち寄ったのは『眺関亭(ちょうかんてい)』!
8時~17時に開園しているちょっとしたお庭に展望台があるのだ。
入園無料!
なんと、瓦屋根の視点から町並みを眺める事が出来るスポットなのである。
夕暮れの町はまた違った情緒で溢れていて綺麗で、私たちはキャッキャと町並みを眺めた後に嬉々と記念撮影をした。
暫く町並みを見下ろした後、駐車場に向かって歩き出す。
歩いているだけで、そこかしこに説明書きがあって歴史深い建物を見る事が出来て本当に面白かった。
看板には『二階妻入り建と呼ばれる建築法のこの建物は、明治期の改装である』と書かれていた。
丸みを帯びた不思議な屋根の事だろう。
本当はもっとゆっくりと眺め歩きたかった、また訪れたい!
そして最後にめっちゃレトロな駄菓子屋さんへお邪魔した。
実は行きしなに地元の親子が入っていくのを見た時から気になっていたのだ(笑)
もうレトロで最高…私たちは懐かしい駄菓子を数点購入してお店を後にした。
こちらのお店のおばあちゃんも穏やかで素敵な人だった。
と言う訳で、東海道五十三次の宿場町・関宿を堪能した私たちは駐車場へ戻って、歩き疲れた足を休める事に!
実は私たちが駐車した駐車場、温泉の足湯が併設されていて、しかも駐車料金も無料とめちゃくちゃ良い所だったのである。
『関宿観光駐車場』で検索すると出てくる。
『小萬の湯(こまんのゆ)』という足湯が併設されている場所で、駐車料金無料で関宿のメイン通りまでも徒歩5分くらいと立地も良かった。
足湯の営業時間は、10時~17時で休業日は月曜日との事。
塩分濃度が海水の7倍あるアルカリ性の泉質で、足を浸けると程よい温度に幸福のため息が漏れた。
時間も時間だったので足湯を堪能した時間は5分に満たないくらいだったけれど、めちゃくちゃ足がスッキリしてふたりで感激した良い思い出(笑)
もう本当にスッキリするので、散策に行く前と散策後の2回は足を浸ける事をおススメする!
足湯って素晴らしい…。
と言う訳で、歴史深い関宿の景色を私なりに綴ってきたが如何だっただろうか?
ここまでお目通し頂いたあなたが少しでも楽しんでくれていたら私は嬉しい。
と言う訳で、三重県旅次回でいよいよラスト四日市コンビナート編へつづく!
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