皆さんこんにちは、ガチャガチャのミニチュアをゲットしてご機嫌なアラサーフリーターmamuです。
時は2018年08月、私たち家族4人は小豆島・土庄本町にいた。
所説あるが昔々海賊から身を守る為に路地が入り組んだ町を造ったそうで、土庄本町は”迷路のまち”と呼ばれている。
お目当てはそんな迷路のまちにある『妖怪美術館』であった。
フェリーでもチラっと触れたが、小豆島はアートの島なのだ。
小豆島には他にも数々のアートスポットがあるが、この時は日本に昔から伝わる妖怪から現代社会をモチーフに創作された妖怪など幅広い作品が展示された美術館を目指した。
閑静な住宅街、チケットが販売されているミュージアムまで濃く落ちる影を踏みながら歩く。
私たちの他に観光客はチラホラ見掛ける程度だった。
一番気温が上がる昼下がりだったからかもしれない。
到着したミュージアムは外観からなんとも可愛い雰囲気だった。
明治時代の呉服屋さんの蔵だそう。
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この妖怪美術館は5つの古い建物を利用しており、町をぶらり歩きながら妖怪アートを巡る形式になっている。
5つ全てを巡る共通チケット大人2900円・中高生1450円。
開館時間は10:00~18:00最終入館17:00。
休館日は水曜日と記載があったが一応不定休なので要確認。
正直高い…と思っていたけどその価値は十分にあった!
妖怪とかが好きな人には強くおススメしたい。
ちなみに私の家族は皆そういうのが好きである。
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館長は柳生忠平さん。
小豆島生まれの妖怪画家で海外でも個展を開いているそう。
小豆島を世界一妖怪の集まる島にする事を目的に誕生した美術館だそうだ。
集まった妖怪の数は圧巻の800体以上、プロの造形作家さんの作品から素人の物まで問わず妖怪造形大会を実施して選抜された妖怪が展示されている。
数も数なのでその時々のテーマに合わせて妖怪は入れ替えられるようだ。
なので、何度訪れても楽しい美術館に違いない。
書いている今も、また行きたいと本当に思う。
館内の雰囲気は、5つあるうち1つはこんな感じだった。
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ズラリと並んだ妖怪の側には名前と、どういった妖怪なのか等の説明が載っている。
童心に返ったようにワクワクと弾む胸。
此処は本当に楽しかった。
中には背筋の冷える恐ろしいものも居れば、可愛くてクスリと笑ってしまう妖怪も沢山いた。
「この子見て!」なんて家族で言い合いながら美術館を進む。
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作品は大きい物から小さいものまで様々なのだが、中でも私たちにインパクトを残したのはカワウソの妖怪”カソボ”だった。
しかし、本当に残念な事に見せられる写真が無い…っ!!
私たちがモザイク処理では誤魔化せそうも無いくらい至近距離に写っているのだ…。
なので、あなたの想像力で補って欲しいのだが、薄暗い蔵の中を想像して欲しい。
その蔵の中心に鎮座するカワウソの妖怪は、本当に人が座っているくらいの背丈がある。
見開いた黄色い目はこちらを見詰め、纏った着物が妙にリアルさを演出していたのだ。
まさに魂が宿っているのでは?と思わせる不気味な風貌だった。
もうこの妖怪を見るだけで背筋がゾクゾクして、家族のテンションが一気に上がった。(笑)
不気味でいて不思議な空間に私たちは魅了されたのだ。
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説明書きを読みながら、本当に何処かに存在するんじゃ?と想像するだけでも楽しい。
細かい所までじっくり観察して、「ここ凄い!」と発見を共有できる事も楽しかった。
本当は全部の妖怪を紹介したいくらいだけど、興味を惹かれた人は是非現地に足を運んで欲しい。
最後にちょっと間抜けで可愛い妖怪を紹介する。
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【鬼たまご】大林裕明さんの作品。
説明書きには『鬼の魂が宿ったたまご。威勢はいいが、自ら動くことはできず弱い。』と書かれていた。
こんなの笑ってしまう。
妖怪が集まった不気味な空間の筈が、こういうユニークさに思わず笑う不思議な美術館。
明治時代の蔵の他にも、醤油屋や米屋が倉庫に使用していた古い建物が舞台。
他に観光客2組くらいとすれ違っただけで、薄暗く静寂な館内は妖怪の世界観を存分に引き出していた。
他にも妖怪美術館3は1階部分が”モノノケ堂”という駄菓子屋さんになっていたりと楽しい時間を過ごした。
妖怪美術館4の床には、かわいい経路案内。
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2階に上がるとお札が天井から壁までびっしり貼り付いた薄暗い廊下が待っていた。
多分お子さんは怖くて泣くと思う。(笑)
いや、カソボの時点で大号泣だろう。
障子を開いた先の部屋は、これまでと比べられない暗さだった。
強い太陽の日差しから一変して、目が眩み何も見えない。
しかし目が暗闇に慣れてくると照明の無い部屋の天井には、迫力ある妖怪天井絵。
そして部屋のあちこちに妖怪の姿が浮かんで見えてくるのだ。
この感覚は本当に不思議だった。
最初から其処にある筈の物が、時間経過と共にじんわり浮かんでくるのである。
調べてみると、妖怪に”見られる”事をコンセプトに造られた部屋らしい。
最後に美術館を後にする際「階段の上からあっち見てみ。」と母に言われた。
素直に従った私だが、そこには階段の上からしか見えない所に妖怪が顔を出していたのだ。
あたかも生きているみたいにこっちを見ている顔…めっちゃ怖かった!(笑)
私の悲鳴が木霊したのは言うまでもない。
その後私たち4人は爆笑した。
こういう思い出は、あの時私たち4人だからこそのプライスレスな思い出だ。
私たち家族は各々抱いた感想を交換しながら美術館を後にした。
詳しく覚えていないが、軽く数時間はたっぷりと妖怪の世界を楽しんでいた。
最後にこちらでお土産を購入。
何処を見ても雰囲気が良くて癒される。
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ここで購入した『国産 寒サバきとうゆずしおオリーブオイルづけ』後に親友ちゃんと食べて美味しかった!
その後、車を走らせて海岸へ。
チェックインの時間まで少し時間があったので、人けのない港でまったり海を眺める時間。
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「魚おる!」とか言いながら家族で海を覗いた。
何気ない時間も本当に楽しかった。
小豆島の海はどこも綺麗で、緑がっかた印象。
その後『お料理のお宿 千鳥』にチェックイン丁度くらいに到着。
しかし、エントランスが開いていなかった…。
困惑しながらお宿へ電話した母は通話を切った後に笑った。
「女将さんが出掛けてて今離れてるから、ちょっと待ってて!」との事。
色々旅行してきたがこんな経験は初めてで4人で笑った。
貶める意図は全く無い。
こういう経験を面白い!と思うタイプだからである。
そうして少し遅れて登場した女将さんは快活に笑う素敵な人だった。
本当に載せられる写真が無いのが残念だが、施設は古めかしくも清潔感あるお宿だった。
畳み貼りの和室は広々しており、お風呂は家族風呂。
お手洗いは共用だが清潔なので気にならない、むしろ昔懐かしくアットホームな温もりがあった。
夕食のお料理は大変に豪勢だったと記憶している。
品数も豊富でそれぞれボリュームもある、何より何を食べても絶品だった。
豊富な海の幸、新鮮なお刺身に煮つけサクサクの天ぷら。
”お料理のお宿”の名から想像する和風なお料理の数々は、本当に素晴らしいものだった。
小豆島にお立ち寄りの際は是非、お料理の宿千鳥での一泊を検討願いたい。
一応朝食の写真だけでも載せておく。
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朝に嬉しい純和食のお宿の朝食。
これも旅行の醍醐味のひとつだと私は思う。
食事は夜も朝も個室だったのもポイントが高い。
他の人の気配を気にせずに、和気あいあいと食事できるのだから楽しかった。
このお宿での晩、あっという間に思い出となったこの日を振り返りながら楽しい食事は進んだ。
そして私は両親、そして弟に手紙を書いていた。
私は昔から家族によく手紙を書いてきたのだ。
4人では最後の家族旅行、そして両親の25周年。
色々考えたけど、私は私らしくこの時も手紙を書いた。
昔「手紙が一番嬉しい」と母が言ってくれたからというのもあった。
両親は突然始まった手紙の朗読に驚いていたけど、本当に喜んでくれた。
一応おまけで書いた弟も結構喜んでくれていたように思う。
そんな感じで、私たち家族の小豆島1日目は更けていった。
次回、2日目に続く!
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