皆さんこんにちは、アラサーフリーターのmamuです。
10月の終わり頃、三重県へと車中泊旅に出発!旅の道連れは安定してルームシェア相手の親友ちゃんだ。
日本で唯一ウミガメと会える道の駅を楽しんで、大迫力の七里御浜を堪能した私たちが次に向かったのは日本最古の神社である花の窟(はなのいわや)神社!
一応、前回の道の駅ウミガメ公園の様子はコチラ
私たちが花の窟神社を訪れた時には駐車場が一杯で少し待つ事になった。
凄い人気…さすが三重県熊野市にある日本最古にして世界遺産のパワースポットである。
道路の幅が狭い事もあり車が待機するには迷惑になってしまいそう…。
と言う訳で、少し時間を空ける為に海沿いを先に進み急遽『獅子岩』へ向かう事にした。
獅子に似た形状の巨石である『獅子岩』もまた、世界遺産に認定されている。
何でもそばを流れている川の上流にある大馬神社の狛犬さんに位置付けされているんだそう。
高さ約25m周囲約210m…めっちゃ大きな狛犬さんだ。
別名『日本のスフィンクス』!
…海に向かって吠えている感じだな。
こんな形が自然と造り上げられたのだから凄い。
これは余談だが、昔の人々も『あの雲何かに似てる!』とか話してたのかな、とか想像した。
獅子岩だってそういう想像力豊かな人がそう呼び始めて、それがじんわり伝わって来ていたりするのだろうか。
と言うか昔の人の方がそういう風に自然の物を見ているイメージがある。
何てたって、どこをどう見たらそうなるのか難しい星座とかを作ってしまうのだから。
さて、話は戻り観光地として人がチラホラいるけれど、長居しても10分くらいかな…?
車で立ち寄るなら何処かの目的地のついでに立ち寄ってみようかな~くらいのスタンスが良いかも。
と言うのも、獅子岩には駐車場が無いのだ。
正確にはあるにはあるのだけれど、獅子岩のビュースポットと思わしき場所の駐車場はお食事処の利用者専用駐車場となっている。
『駐車禁止』みたいな貼紙は無いものの、約8台くらいしか駐車出来なさそうな規模の駐車場に無断で駐車するのは気が引ける。
お食事処を利用せず車で獅子岩を訪れる場合は、獅子岩を右手にそのまま約300mくらい前進すると結構広めで駐車可の側溝があるので、ご安心を!
さて、獅子岩を眺めた後に再び花の窟神社へ。
駐車場の規模としては、約30台くらい駐車可能なのだが私たちは5分程駐車場内で待ってから駐車する事が出来た。
駐車場横には、お手洗いとちょっとした軽食を楽しめるお茶屋さんやお土産屋さんがあって参拝客で賑わっていて、何だか楽し気な雰囲気だ。
お茶屋さんの隣を通り抜けると最初に目に付くのは、イザナミノミコト(伊弉冊尊)像。
花の窟神社は『日本書紀』にも登場する日本最古の神社であり、イザナミの墓場でもあるのだ。
とは言え、『古事記』の記載によるとイザナミの墓場は島根県の比婆山ともされているので、その辺は諸説ありという事だが…。
花の窟神社の成り立ちは、イザナミが火の神であるカグツチノミコト(軻遇突智)を産む際に灼かれて亡くなってしまった際に葬られた事が始まりだ。
そこから地元の方々がイザナミに花をお供えするようになり、現在にも信仰が続いている。
社名もその経緯にちなんで『花を供えて祀った岩屋』からとの事。
そう…花の窟神社は、この様にめちゃくちゃ日本神話に所縁深いスポットなのだ。
ここで花の窟神社の基本情報!
・営業時間 9:00~16:00
・参拝料 無料
・年中無休
・駐車可能台数 30台
・電話番号 0597-89-2881
しっかりお辞儀をして鳥居を潜ると、覆い茂った木々からの木漏れ日が降っていた。
静かながら清々しい空気に嬉々と参道を進む私と親友ちゃん。
有名な神社だけど、境内の敷地はそれほど広くなくて落ち着いた印象を受けた。
実際に訪れてみて、境内を歩いてみると参籠殿(さんろうでん)までの距離も比較的近く感じた。
と、手水舎のお隣にも見所が。
注連縄(しめなわ)が掛かっている存在感満載の丸い岩。
…何か凄い!と思っていたらこの岩『神が宿る丸い岩』と呼ばれているそうだ。
調べてみると手水舎のお水を掛けてから両手を触れるとパワーが頂けたり、痛い所をさすってからこの岩に触れると悪い所が治るそう。
特に階段があったり沢山歩く神社では無いので足腰が不安な人でも安心して訪れられるだろうし、足を運んだ際は是非丸岩を触っておこう!
ここからは私たちの姿があまりにもダイレクトに映ってしまっているので、申し訳ないが参考写真は割愛するが、この手水舎の手前に紅い鳥居が立ち並んだ先に稲荷神社があるのだ。
ご利益は、五穀豊穣・商売繁盛・家内安全・病気平癒・交通安全・厄除け・開運祈祷・心願成就。
そして、稲荷神社のお隣には龍神神社も並んでいて、縁起の良い『黄金竜神』様が祀られている。
ご利益は、開運招福・運気上昇・商売繁盛・金運・学業成就。
結構な人がスルーしてしまっていたので、こちらも忘れずに参拝を!
さて、しっかり手を清めて参籠殿くぐった先で待っているのは、いよいよ花の窟だ。
私たちはその光景に圧倒されてしまった。
花の窟神社には本殿が無く自然信仰の形が昔から今に伝わっていて、ご神体は天高く見上げる巨岩なのだ。
先程イザナミが眠っていると記載したが、その他にもイザナミの死後夫である伊弉諾尊(イザナギノミコト)は妻のイザナミに会いに黄泉まで行ったという伝説があるので、『黄泉の国と接する場所』と信じられているそう。
実際に参拝してみると、そう思えるのも納得の不思議な神聖さを感じた。
きっと巨岩を見上げていた私たちは間抜けな顔をしていただろうけど、本当に呆然とする他無かった。
2021年9月にご神体の巨岩の一部が崩落したとニュースで見ていたが、約45mという高さは変わっていないので圧倒される。
参拝にやって来た人たちは、私たち含めて皆一様にその神秘的で力強い姿に圧倒されて自然と静かに息を潜めている感じだった。
ご神体の前にイザナミはお祀りされている。
ここで参拝においての注意をひとつ。
びっしり敷かれた白石、その外側から参拝する分には何も問題ないのだが、ここより先に進んで参拝する場合は土足厳禁である。
白石の上は土足厳禁!それだけ気を付けておけば問題なし!
イザナミと言えばビックリするくらい沢山の神様を産んでいるけれど、一番有名なのは天照大神(アマテラスオオミカミ)かな。
あの天照大神のお母さんは、ここで静かに信仰されているんだなぁ…としみじみ。
そして、先程イザナミが命を落とした原因を記載したが、その原因になったカグツチノミコト…同じ敷地にいます。
正直「…えっ!?」となった(笑)
言い伝えられている経緯をザックリご説明すると、イザナミが亡くなってブチ切れた夫イザナギが産まれたばかりのカグツチを一緒に葬ってしまったのである。
…凄まじい怒りだ、そりゃ黄泉の国まで追いかけてっちゃう訳だ。
こちらも白石の上は土足厳禁です!
それと、ご神体の巨岩にはあちこちにぽっかりと穴が開いていた。
中を覗いて見ると白石が。
ただ、先程写っていた白石を拾ってここに投入れるのは禁止!
土足厳禁の神聖な白石を「えいっ!」って投げちゃうのは…うん、駄目だろう(笑)
ここには前回綴った七里御浜で拾った白石を収めるのが正解である。
願いを込めて収めると願いが叶うのだとか…知らなかった~…!!!
次回参拝時に拾っていこうと強く決めている。
少し長くなってきたので、今回はここまで!
参拝した感想として、とにかく自然の雄大さと神秘的な空気を感じる神社で何だか感激だ。
親友ちゃんは「何か神秘な佇まいやった!楽しかった!」との事。
うん、私も楽しかった!(笑)
熊野古道の周辺には他にも『産田神社』というイザナミが神産み中に亡くなったとされる場所に神社があったりと神秘的な場所が点在している。
ここまでお目通し頂いて如何だっただろうか?
あなたの旅の参考になれたら嬉しいし、楽しんで頂けていたら本当に幸いである。
と言う訳で、次回『鬼々城』へつづく!
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