皆さんこんにちは、アラサーフリーターのmamuです。
これは、国内を車中泊旅するのが趣味で日本各地を 巡る仲良し親友の二人が旅した2022年05月の記録である。
前回、天空の古代山城 鬼ノ城の歴史に圧倒された私達は次いでベンガラ染めの村吹屋ふるさと村へと車を走らせた。
と言う訳で今回は、色彩が美しいレトロタウン吹屋ふるさと村を訪れた感想とオススメのランチをご紹介!
全てがベンガラ色の吹屋村
前回お伝えした鬼ノ城から車で約1時間45分、山間の中に現れた吹屋村は全てがベンガラ色の村である。
そもそもベンガラとは何ぞや?という疑問は私の撮影した下手くそな写真を交えながらご説明しよう(笑)
村内にある3ヶ所の無料駐車場の内、下町駐車場へ車を停めた。
いざ、吹屋ふるさと村散策!!
どの建物を見ても統一感がある優しい色合いで綺麗…こういうのを風情があると言うのかな。
歴史的な町並み好きな私達としては、ワクワクして仕方のないスポットだった。
町並みは歩いているだけで美しく、5月の晴れた陽気も相まって非常に心地良い。
とは言え、連休中で沢山の観光客の方が訪れていたので程よい活気もあって観光気分も盛り上がっていた。
そして先程から特徴的に見えるこの温かみのある色こそが”ベンガラ(弁柄)色”であり、この村を築き上げた物なのだ。
吹屋村は江戸時代から明治にかけて鉱山の町として繁栄していたそうなのだが、江戸時代末期に鉱山の捨石から偶然発見された天然ベンガラが大ヒット!
陶器や漆器、建物、衣料の下染めまで…とにかく高級塗料として使用されたそう。
吹屋村は、そんなベンガラの全国唯一の生産地なのである。
見て欲しい、もう郵便局までベンガラ一色!
この局舎は吹屋郵便局が明治7年に開局して以来3代目の局舎で、平成5年に建築されたそう。
それ以前あった民家に出来るだけ近い姿に復元したものなのだそうだが、凄いなぁ…全然違和感がない。
個人的に郵便マークの赤色と建物の色の違いが面白かった。
町並み自体は緩く歩いて回れる小ぢんまりとした範囲にお土産屋さんが数軒、あとオシャレなカフェが数軒あった。
村の周辺を含めると吹屋村の暮らしや歴史、ベンガラについて学べる施設も豊富にある!!
腰を据えて観光するなら近代化産業遺産の笹畝(ささうね)坑道や明治頃の工場を復元したベンガラ館等々を観光すると存分に楽しめるだろう。
私達はこの日ハードスケジュールだった為に、様々ある吹屋の施設の中から2ヶ所を抜粋して立ち寄る事にしていた。
次に訪れるなら色々学べる施設にも行きたいなぁ…。
旧吹屋小学校
何やらオシャレな看板を頼りに観光のメイン通りから逸れて坂を登る、目指すは有名な名所旧吹屋小学校!
道中見下ろす町並みが見事に同色で、親友ちゃんと2人ではしゃいでしまった。
ここで個人的な注意喚起…トイレは駐車場か観光案内所にしかない!!!!
私は坂を登った中腹あたりで急激に催してあわや尊厳を失う所であった。
観光地化してる場所にはあるんじゃないかと私のように頂上を目指してはいけない、すぐに下って観光案内所を目指すべし。
…さて、話が逸れてしまったが一悶着ありつつも旧吹屋小学校到着!
2022年4月まで保存工事を行っていた事は知っていた。
学校外のプールが何やら池っぽくリニューアルされていて、個人的に見たかった物と違う…?
そんな真新しいプールを右手にとりあえず旧小学校へ、階段奥に佇む風貌はレトロでめちゃくちゃ可愛い!
旧吹屋小学校が建てられたのは明治42年(1909) 白い塗装の洋風造り、本館の左右に和風建築の東西校舎が並ぶ当時としては珍しい和洋折衷のモダンな建物だったそう。
その建設費用は町予算の数倍だったとか…す、凄い…。
そんな巨額を投じてまでこの建物を建ててくれてありがとう…凄く可愛い…!!
木造なのにアーチになった入口なんて最高じゃないか…!!
完!
……とは出来ないので、ここからは率直な感想をお伝えする。
旧吹屋小学校は外観が最高であった。
まさにモダンレトロで、こういう雰囲気が好きな人は高揚する事間違い無いだろう。
あくまでも私が訪れて感じた個人的な感想だが、外観からの期待値が高く、非常にガッカリしてしまった。
元より古い建物である為に安全面も考慮した上で保存工事を行うのは真っ当な事と思う。
何より今まで訪れて来た数多の場所が復元されていたし、私は度々感動してきた。
復元を含め保存する事で、様々な物事を後世に伝えるのは重要な事だと捉えている。
………ただ、内部がピッカピカだったのだ……最早新築。
何なら新築の匂いがするし、長く使われた木材達は一体何処へ…もう使い回せないくらいボロボロだったのだろうか…。
また何十年も経てば木材に味が出るかもしれないけれど…。
敢えて内部写真は一切載せないが、古い建築物からその歴史に思いを馳せる節のある私にとって非常に残念だった。
そんな節があるのは貴様だけだ!と引っ叩かれるかもしれない。
これはあくまで私個人の感想です、悪しからず!!
旧吹屋小学校の営業時間等の基本情報はまとめて最後に記載しています!
オススメは広兼邸!
気を取り直して次いでやって来た広兼邸は、メイン通りの駐車場から車を走らせて約5分の所。
広兼邸前に広い無料駐車場がある上、徒歩で向かうには坂道&歩道無しの道なので車で移動するのがベストだろう。
さて、広兼邸を簡単に説明すると1800年頃に小泉銅山とローハ(硫酸鉄)の製造を営み、巨万の富を築いた大野呂の庄屋・広兼氏の邸宅だ。
駐車場から見上げて見える邸宅の石垣も江戸時代末期のものだと言うのだからそれだけで歴史的ロマンを感じる!
200年以上前の建物というだけで凄い上、一般市民である私達にとって大金持ちの邸宅には縁もゆかりも無いので興味津々である。
いざ、お邪魔します!
右手からどうぞとの案内に従って進むと見えるは憧れの縁側と庭園
そこからの眺めも清々しくて気持ちいい!
漠然としたイメージで現在も富を持っている方々はタワマンとか何ちゃらが丘的な何かしら標高の高い所に住んでいるイメージがあるけれど、殿様とかも含め昔の人もそうだったのかもしれない。
邸宅内には立ち入れないが縁側から覗ける範囲だけでも広い。
この離れ座敷は大正時代に建築したそうなのだが、驚くべきは当主の結婚式に一度使用しただけで以降は使用されていないのだとか…。
驚いたなぁ…親友ちゃんとルームシェアしている家より広くて笑ってしまう。
……と、正直事細かにご紹介したいヶ所が沢山あるのだが実際に見て頂きたい!オススメ!なのでサクッと書かせて頂きます!
私的な見所として門!!
門内に”寝ずの番”があって昔ながらの警備が必要な豪邸なのだとしみじみ…。
次いでめちゃくちゃ広い台所!
映画『八ツ墓村』のロケが行われた場所として有名な台所なのだそう。
昔々に台所を使っていたからこそ黒く煤けてしまった天井の柱に注目すると、土間部分が特に真っ黒になっていて生活の痕跡を感じたり…。
そして台所の裏には水汲み場へ続く道があるのだが、岩肌から水が湧き出している…!!
暗くて見辛くて申し訳ないが、個人の邸宅に岩肌から湧く水汲み場があるなんて本当に驚いた(笑)
もう、もう本当に悔しい事に…写真では全く魅力が伝わらないッ!!!
他にも使用人の生活スペースがあったり主人居間も雰囲気抜群で、とにかく見所が沢山ある!!
私達は凄く興味深く30分程夢中で楽しんでいた。
そんな昔の暮らしを垣間見る事が出来る広兼邸、ご興味あればお立ち寄りを!
広兼邸の入館料等の基本情報は最後にまとめて記載しています!
吹屋村でランチ!
この日私達は吹屋村内にある『スープカレーの店 つくし』にお邪魔した。
立地としては吹屋ふるさと村の観光メイン通りに位置していて、外観から雰囲気も抜群である。
店の前にはカレーの香りが漂い、繁盛期にはお客さんの列が出来る程の人気店だ。
食べログには予約可ではあるものの、土日祝日は混雑時に対応出来なくなる事があるので予約を断る事もある旨が書かれていたので確実にランチしたい場合は一度問い合わせてみた方が良いだろう。
私達はオープン前から列に加わったので、すぐに入店する事が出来たラッキー!
店内は外観同様に落ち着いた素敵な雰囲気、席数はカウンターも含めて25席程と広過ぎないので何だか凄く落ち着く空間だ。
スープカレーの辛さは選べるようになっていて、辛口でCoCo壱番屋の2辛くらいとの記載があった。
辛党の私は迷い無く辛口を注文。
注文から程なくしてテーブルに届いたのがこちら!
↓牛ホルモンスープカレー¥1000円
↓チキンカツスープカレー¥1000円
店内には美味しいスープカレーの食べ方も書かれていて『添えられているレモンをご飯に絞る』とあったのでレモンを絞っていただきます!
スパイシーで美味い〜っ!!!!
個人的にゴロゴロ入っている野菜がどれもこれも大きくて食べ応え抜群でめちゃくちゃ好き…ッ!
ホルモンもプリップリで噛めば噛むほど甘みが広がり、メインに相応しい大きさと量が入っていた。
食いしん坊な私達はニッコリである。
スープも程よい辛さでスパイスが効いているのだが、ゴロゴロと野菜が入っているのでしっかりと甘みもあって美味しい…。
あと、レモンライスがめちゃくちゃスープカレーと合う!!
親友ちゃんに頂いたチキンカツもサクサクでジューシー…更にレモンライスがさっぱりとしたアクセントになっていて飽きずに食べられる。
もう本当めちゃくちゃ美味しかったです!!!
あっという間に完食、ご馳走様でした!
写真でどこまで伝わるかわからないけれど、チキンカツから具材まで全てが大きくボリュームもしっかりあって大大満足でした!!
味覚は十人十色なのであくまで個人の感想になってしまうけれど、私は今迄食べたスープカレーの中で一番好きだ。
……思い出しながら書いてる今めちゃくちゃ食べたい(笑)
吹屋村に立ち寄ったら『スープカレーの店つくし』のスープカレーを味わってみては如何だろうか?
スープカレーの店つくしの基本情報は最後にまとめて記載しています!
基本情報
【旧吹屋小学校基本情報】
•住所 岡山県高梁市成羽町吹屋1290-1
•開校時間 10:00〜16:00
•休校日 12月29日〜1月3日
•料金 大人500円 小中学生250円
•駐車場 吹屋ふるさと村の無料観光駐車場から徒歩
【広兼邸基本情報】
•住所 岡山県高梁市成羽町中2710
•入館料 大人400円・小中学生200円
団体割引20人以上 大人360円小中学生180円
•周遊券 4施設 大人1,000円・小人500円
•開館時間 4月~11月10:00~17:00
12月~3月10:00~16:00
•休館日 12月29日~31日
•駐車場 35台バス5台含む
【スープカレーの店つくし】
•営業時間 11:00〜14:00
•定休日 水曜日
•クレジット電子決済不可
まとめ
と言う訳で、今回は吹屋ふるさと村を実際に訪れた感想をまとめてみたが如何だったたろうか?
私達は早足ではあったものの素敵な町並みを眺めることが出来て楽しかった!
一番好きだと思えるスープカレーにも出会えて嬉しいような…すぐに食べに行ける距離ではないのでもどかしいような…(笑)
とにかく、ここまでお目通し頂いたあなたの旅の参考になれば幸いである!
コメント