【島根県・車中泊旅3】巨木の化石、サヒメルと縁結びを願う事も許されないアラサーの思い出旅話

日本旅
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皆さんこんにちは、今日も独身を謳歌しているアラサーフリーターmamuです!

今回も前回同様、島根県車中泊旅の続き。

時は2020年08月に遡る、思い出旅日記だ。

虫を避けて海を目指した私たちは、海の駅キララ多岐にて一泊。

そして、新たな朝を迎えて次の目的地へ走り出した。

目指すは『島根県立三瓶自然館サヒメル』、簡潔に言うと博物館である。

ここには前回も記載した家族旅行で足を運んで以来、約8年ぶりくらいの訪問だった。

この時の入館料は覚えていないが、基本的に大人400円小中高生200円。

特別展示がある際は600円~1000円との事。

私たちは確か400円では無かったという事だけ覚えている。

駐車場は広大なので滅多な事で満車にはならないだろう。

早速入館!

出入口ではコロナ対策の為の消毒液が準備してあり、身元が分かるように連絡先を記入する。

その際の対応や館内で見かける職員さんたちは、皆親切で気持ちのいい対応をしてくれた。

来観客の年齢幅は広い印象。

親子連れから若いカップル、ご夫婦まで様々。

展示内容は日本列島の成り立ちと三瓶山付近一帯の自然環境などが中心だが、プラネタリウムがあったり生物・宇宙・化石など本当に幅広い。

その上、展示の仕方が工夫されていて大人でもかなり面白いのだ。

例えば、この火山時空シアター。

三瓶山の成り立ちから、現在に至るまでの自然環境遍歴を大画面で教えてくれる展示だ。

これが、実際に見てみると大迫力で時間を忘れてしまう程だった。

とにかくド迫力…。

私たちは放映の途中に立ち寄ったのだが、思わず始めから見た。

まるで三瓶山の自然が自身に迫りくるように感じて、鳥肌が立ったのを覚えている。

アラサーの私たちでも目を輝かせて夢中になってしまう程だ。

この時たまたま運悪くプラネタリウムが中止になっていてションボリしていたが、通常展示だけで十分なクオリティー。

他にも化石コーナーには、私が好きなデスモスチルスの骨格標本が展示されていた。

このデスモスチルスは大昔に絶滅した哺乳類なのだが、その化石は圧倒的に日本から発見される事が多いそう。

しかし、謎だらけ。

そこらの恐竜も謎だらけと言えばそうかもしれないが、デスモスチルスは現在に生きるどの生物にも似ていなくて謎なのだ。

恐らく海辺に生息していたらしいけど謎だし、ジュゴン等と近いけど厳密には謎。

特殊な歯の形状から食べ物も謎。

そんな生き物が大昔に同じ地球に生息していたのだから面白い。

しかし本命は、埋没林である。

私は親友ちゃんにこれを見せたくて此処に来たのだ。

噴火によって姿を隠していた縄文時代の巨木が、約4000年の時を経てたまたま発見されたのである。

埋没林…言うなれば『森の化石』。

火山活動によって悠久の眠りについた太古の木。

これが現在になり、化石に姿を変えて掘り起こされた。

何やら不思議なロマンを感じてしまう。

実際に家族旅行で訪れた際、私はその巨木の威風堂々とした佇まいに感動すら覚えた。

とにかく強烈にインパクトが残っていたのだ。

私たちしか居ない展示室は静かだった。

そしてその静けさすら、巨木が持つ不思議な存在感がそうさせているように感じた。

写真には収まり切っていないが、高い吹き抜け天井の展示室に堂々と鎮座する巨木は圧巻だった。

見上げればずっと高い天井に悠々と伸びた太古の木。

実に10メートルの幹を持っているのだから巨木の名にふさわしいだろう。

1983年(昭和58年)水田を整備する工事中に地中に立った状態の木が発見されたそうだ。

見るのが2度目でも私は変わらず圧倒された。

水蒸気が漂う演出も後押しして、幻想的でいて厳格さを損なわない雰囲気だった。

親友ちゃんの感想は「立派!生えてる所が見たかった。」との事。

こんな大木が生えていたらさぞ迫力があるだろう。

私は高野山の参道を思い浮かべたりした。

この時はたまたまゾウ展が開かれていて、そちらも見て回った。

かつて日本に生息したミエゾウについての展示。

こちらも頭蓋骨のレプリカの大きさが規格外で驚いた。

調べてみると様々な季節によって此方の展示は変わるようだ。

次回訪れるなら、興味のある展示が開催されている時を狙ってみようと思う。

新館旧館とじっくり見て回り、約2時間が経過していた。

そのくらい内容がたっぷり詰まった興味深い場所なのだ。

少し賢くなった気分で次の目的地へ向かう。

私たちが次に目指したのは八重垣神社、出雲大社と並ぶ縁結びの神社である。

アラサー女の2人旅、行かない手は無いだろう。

私が特に楽しみにしていたのは、神社の鏡の池で出来る占いだった。

縁結びの神社なので恋愛から結婚、様々な縁をちょっと楽しそうな方法で占えると事前に知っていた。

池に占い用紙を浮かべて10円玉を乗せたそれを池に浮かべると、沈む早さ・沈んだ場所で結果が分かるというものだ。

岸辺から遠ければ遠方の方と縁があり、岸辺から近いと身近な人。

沈むのが早ければ縁が早く(15分以内)、沈むのが遅いと(30分以上)縁が遅いらしい。

女旅ド定番縁結び神社、「楽しみやな~!」なんてお喋りを弾ませて到着!

「…あれ?車停まって無いなぁ…。」と呟いたのは私だった。

おかしい、結構な人気を誇っている筈なのに。

降り立った駐車場には私たち以外人っ子一人居ない。

西日に橙色をたたえる空に何かを覚悟しながらも、私たちは神社への道を歩いた。

おぉ、赴きある神社だ。

此処までのたった数十メートルの間、私たちがすれ違ったのは男性2人組だけ。

これは早速良縁かと思ったが普通に違うし、相手は免許取りたてらしき若者だった。

随分と浮かない顔と目が合ったのが印象に残っている。

しっかりと手を清めながら親友ちゃんと見つめ合う。

この時の無言が妙に長かった。

もう分かっていた。

私たち以外誰もいない事。

それを受け入れられずに来てしまった事。

到着した時間が遅すぎたのだ。

当然、社務所も閉まっていた。

この八重垣神社はお守りも可愛い、絶対買うんだと意気込んでいた私の内心は悲惨なものだった。

せめてものゲン担ぎに5円玉を入れて拝んでみたが、そもそも神様が鎮座しているその場所もピシャリと閉じられている。

完全な営業時間外。

そんな場所から拝んでも到底意味がないだろう。

そう、私たちはこの日良縁を願う事すら許されなかったのだ。

広がる現実は願いすら届けられない仲良しアラサーが、閑散とした境内に佇んでいるだけなのである。

デカいアブも飛んでいるし、何より車内ではしゃいでいた時からのギャップで物悲しく、私たちは速足で立ち去った。

一応有難い夫婦椿は見ておいたが…。

椿ですら夫婦なのにね…私達ったら!(笑)みたいな感じである。

途中で説明した池の占いもお守りも、まして参拝すら出来なかったが楽しかったのでそれで良し!!

こちらも大変楽しい思い出だ。

次回訪れる際は時間に注意して、是非美貌のお守りをゲットしたいと思っている。

過去旅島根編、次で完結

コメント

  1. […] 次回で島根県編3巨木サヒメルへ続く。 […]

  2. […] 皆さんこんにちは、前回若干の哀愁を漂わせたアラサーフリーターmamuです。 […]

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